これまでトリチウム水の処分方法の決定時期は今夏とされていましたが、資源エネルギー庁の木野正登廃炉・汚染水対策官は、「今夏が必ずしも期限ではない。スケジュールありきではなく関係者の理解を得るべく努力を続ける」と述べました。
今夏がリミットと言うのは余りにも強引でした。
地元が殆ど反対している海洋放出を簡単に決定していい筈がありません。
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福島第1原発の処理水処分法 決定時期、秋以降にずれ込みへ
河北新報 2020年06月25日
東京電力福島第1原発の放射性物質トリチウムを含む処理水を巡り、処分方法の決定時期が今秋以降にずれ込む可能性が高いことが24日、複数の関係者への取材で分かった。当初は早ければ今夏にも決まる見込みだったが、新型コロナウイルス感染拡大で意見集約が難航した。
構内で保管中の処理水は2022年夏にタンクが満杯となる見込み。処分は準備に2年程度を要することから、今夏の処分方法決定が地元自治体を含めた共通認識となっている。
準備の2年には地元との折衝、許認可などが含まれる。廃炉を所管する資源エネルギー庁によると、原子力規制委員会の認可手続きにかかる期間の見積もりには余裕があり、数カ月程度短縮できる余地が残る。
同庁の木野正登廃炉・汚染水対策官は「今夏が必ずしも期限ではない。スケジュールありきではなく関係者の理解を得るべく努力を続ける」と述べた。
国は海洋か大気への放出を現実的な選択肢とする小委員会の報告を受け、4月から自治体や業界団体の意見聴取を重ねている。新型コロナの影響で調整が難航し、5月11日の第3回を最後に開催されていない。