福島県による20年度の森林の空間放射線量調査で、福島第一原発事故発生後に継続調査している362地点の平均放射線量は毎時0.18マイクロシーベルトでした。この値は、原発事故発生直後の11年度の同0.91マイクロシーベルトに比べ、80%減少しました。
最大は相双地域の毎時3.07マイクロシーベルトで、最小は会津、南会津両地域の地点で毎時0.03マイクロシーベルトでした。
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2011年度比80%減 継続調査地点 2020年度の県内森林空間放射線量
福島民報 2021/05/11
県による二〇二〇(令和二)年度の森林の空間放射線量調査で、東京電力福島第一原発事故発生後に継続調査している三百六十二地点の平均放射線量は毎時〇・一八マイクロシーベルトとなり、原発事故発生直後の二〇一一(平成二十三)年度の同〇・九一マイクロシーベルトに比べ、80%減少した。県が十日、発表した。
二〇一九年度は毎時〇・二〇マイクロシーベルトだったため、〇・〇二マイクロシーベルト下がった。継続調査地点のうち、二〇一一年度に百二十七カ所あった毎時一マイクロシーベルト以上の場所は今回なかった。全て毎時一マイクロシーベルト未満となるのは二〇一一年度以降初めて。
国が除染などで目標基準としている毎時〇・二三マイクロシーベルト未満の森林は二百五十六カ所に増えて全体の70%に上った。二〇一一年度は四十二カ所だった。
方部ごとの詳細調査も行っており、二〇二〇年度は計千三百地点を調べた。
二〇二〇年度の調査結果のうち、最大は相双地域の地点で毎時三・〇七マイクロシーベルトだった。県によると、最大となった場所は原発事故に伴う帰還困難区域に隣接している。最小は会津、南会津両地域の地点で毎時〇・〇三マイクロシーベルトだった。