海洋生物の保護活動に詳しいアラスカ大学元教授のリック・シュタイナー氏が、アラスカ州の地方紙に寄稿し、「福島の放射性核種が太平洋に放出されれば、最終的にカリフォルニア、ハワイ、オレゴン、ワシントン、・・・等の水系が汚染されることになる」、「東電と日本政府が処理水を放出することによるリスクはほとんどないと言うのは、信頼できるものでも科学的に弁護できるものでもない」と述べました。
福島沿岸に放出された放射能が太平洋の海水をどのように汚染するかのシミュレーションは、福島原発事故当時ネットの動画などで公開されていました。放出時に希釈しても絶対量に変わりがないのは言うまでもありません。
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米海洋生物学者「米国は日本に原発処理水放出計画を止めさせなければならない」
Record China 2021年5月6日
中国国営中央テレビ(CCTV)のニュースサイトは5日、米国の海洋生物学者が「米国は日本に原発処理水放出計画を止めさせなければならない」と主張していると報じた。
記事によると、海洋生物の保護活動に詳しいアラスカ大学元教授のリック・シュタイナー氏は、アラスカ州の地方紙アンカレジ・デイリー・ニュースへの寄稿で、「福島の放射性核種が太平洋に放出されれば、最終的にカリフォルニア、ハワイ、オレゴン、ワシントン、ブリティッシュコロンビア、アラスカの水系が汚染されることになる」と強調した。
また、「東京電力と日本政府が津波浸水地帯に原子力発電所の非常用発電機を設置するリスクはほとんどないと結論付けたことを忘れてはならない。処理水を放出することによるリスクはほとんどないという彼らの保証は、信頼できるものでも科学的に弁護できるものでもない」とした。
米国政府と国際原子力機関(IAEA)は、日本政府が原発処理水の海洋放出を決めたことに支持を表明した。シュタイナー氏は、バイデン政権に対し、「この計画された汚染処理水の海洋放出について直ちに異議を唱える」ことを促し、国際社会に対しては、「IAEAから独立した調査委員会を任命して、廃水を含む福島原発事故に関するすべての問題に透明で独立した科学的助言を提供する」よう呼び掛けた。(翻訳・編集/柳川)