高浜原発1号機の燃料装填開始 関電、再稼働は当面見送り
共同通信 2021/5/14
関西電力は14日、運転開始から40年を超えた高浜原発1号機(福井県高浜町)の原子炉に核燃料を装填する作業を始めた。計157体の燃料集合体を入れる予定で、順調に進めば17日に完了。ただテロ対策施設の完成が期限に間に合わず、再稼働は当面見送る。
燃料プールに保管されている長さ約4mの集合体をクレーンで1体ずつ運び、原子炉に挿入する。
通常、燃料装填後に国の審査に合格すれば再稼働できる。だがテロ対策施設が6月9日の設置期限までに完成しないため審査は受けず、関電が自主的に制御棒が正常に動くかどうかといった点検をする。6月9日以降に再び原子炉から集合体を取り出す。