東電は17日に再開した福島原発1号機の原子炉格納容器内部の水中ロボット調査で、新たに塊状の堆積物を広範囲で確認したと発表しました。溶け落ちた核燃料(デブリ)の可能性があるということです。
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福島第1原発 東電、1号機の内部調査再開 新たなデブリか
河北新報 2022年5月20日
東京電力は19日、17日に再開した福島第1原発1号機の原子炉格納容器内部の水中ロボット調査で、新たに塊状の堆積物を広範囲で確認したと発表した。溶け落ちた核燃料(デブリ)の可能性があるという。
原子炉圧力容器を支える台座(ペデスタル)の開口部周辺を18日までに撮影した。格納容器と圧力抑制室をつなぐ配管を覆う鋼材カバーの裏側やペデスタルの基礎部分のへりなどにも詳細不明の物質が積もっていた。底部では高さ1メートル超の堆積があることも確認した。
何らかの原因で内部に大きな空洞ができた堆積物の塊も初めて見つかった。鍾乳洞のような形状になっているといい、詳しいことは分かっていない。
調査は3月14日に開始。同16日に地震があり、その後にロボットのカメラに浸水が見つかるなどのトラブルもあったため中断していた。今回は21日までに堆積物の目視調査や中性子線測定を行う。