2022年5月23日月曜日

「東電全体の問題ではないのか」 国の報告に新潟県・技術委員会が

 柏崎刈羽原発の一連の不祥事に関連して、原子力規制委が「柏崎刈羽原発の固有の問題」と結論付けたことに関して、20日に開かれた原発の安全性を議論する新潟県の技術委員会では、委員からは東電全体の問題と捉えるべきなどと言った厳しい声があがりました。

 技術委員会は、検査が全て終わった後に改めて報告を受けたいとしました
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「東京電力全体の問題ではないのか」 国の報告に不満 新潟県・技術委員会
                         BSN新潟放送 2022/5/20
東京電力柏崎刈羽原発の一連の不祥事に関連して、国の原子力規制委員会が「柏崎刈羽原発の固有の問題」と結論付けたことに関して、原発の安全性を議論する新潟県の技術委員会が開かれました。委員からは東電全体の問題と捉えるべきなどと言った厳しい声があがりました。
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20日の技術委員会では、柏崎刈羽原発の『IDカードの不正使用』や『不正な侵入を検知する設備の故障など』の2つの問題について、原子力規制庁から検査の中間取りまとめが報告されました。
この中で、防護設備については他の発電所では地理的な特徴や気候を考慮した設備を設置しているのに対し、柏崎刈羽原発ではそれらが考慮されていなかったなどとし『東電の全社的な問題ではなく、柏崎刈羽発電所固有の問題』であると判断しています。
このように、柏崎刈羽原発固有の問題と結論付けられたことに、委員からは厳しい意見が出されました
【新潟大学自然科学系 豊島剛志教授「東京電力の全社的な問題ではなく、柏崎刈羽原子力発電所の固有の問題だと書き切っていますよね。これは非常に違和感があって、東京電力の全社的な問題が柏崎刈羽発電所に悪い形で表れている
【柏崎刈羽原子力規制事務所 渡邉健一所長「我々の評価の視点の中では、発電所だけではなく全社の改善もしっかり確認していく」

このほか、検査結果を評価・検証する体制の整備を求める意見なども委員からあがりました。技術委員会では、検査が全て終わった後に、改めて報告を受けたいとしています。