2022年5月12日木曜日

新潟県知事選が告示 現職の花角氏と新人の片桐氏が届け出

 任期満了に伴う新潟県知事選が12日に告示され現職の花角英世氏(64)=自民支持=と建築会社副社長の新人、片桐奈保美氏(72)=共産、社民推薦=の2人が立候補を届け出ました。投開票は29日です

 片桐候補は「柏崎刈羽原発の再稼働を何としても食い止めたい。原発に頼った政治から離れればもっと、いろいろなことができる。県立病院をしっかり守るとともに、人口減少のなか、女性が働きやすくていきいきとできるような明るい新潟を作っていく」と訴えました。
 テレビ新潟は、片桐さんの趣味が刺繍で夜の11~12時からストレス解消刺繍をする習慣で既に完成品が250点に上っていることを紹介しました。
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新潟県知事選が告示 現職、新人2氏届け出 原発再稼働も争点に
                           毎日新聞 2022/5/12
 任期満了に伴う新潟県知事選が12日に告示された。再選を目指す現職の花角英世氏(64)=自民支持=と建築会社副社長の新人、片桐奈保美氏(72)=共産、社民推薦=の2人が立候補を届け出た。投開票は29日。
【図解でわかる!政治】公示と告示の違い
 花角氏は政党の推薦を受けず、自民が支持、公明と国民民主の地方組織が支持を表明。連合新潟も支援する。片桐氏は共産と社民が推薦し、自主投票となった立憲民主の一部国会議員が支援に回っている。
 花角氏の県政運営への評価や東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非が争点。
 県は柏崎刈羽原発の再稼働を巡り独自の「三つの検証」を進めており、当選者は再稼働を巡る判断を迫られる可能性がある。花角氏は「県の検証結果を待ち県民に信を問うことを考える」として態度を明確にしていない。脱原発を唱える市民団体の代表を務めている片桐氏は「再稼働に決して同意しない」と訴える。【露木陽介】


新潟県知事選告示 現職と新人が立候補
                  NHK 新潟NEWS WEB 2022年5月12日
任期満了に伴う新潟県知事選挙が12日、告示され、これまでに現職と新人の合わせて2人が立候補を届け出て、今月29日の投票日に向け、17日間の選挙戦が始まりました。

新潟県知事選挙にこれまでに立候補したのは、届け出順にいずれも無所属で
自民党、公明党県本部、国民民主党県連が支持する現職の花角英世氏(64)
共産党と社民党が推薦する会社役員で新人の片桐奈保美氏(72)
の2人です。
2人は県の選挙管理委員会に立候補を届け出たあと、街頭で支持を訴えました。
花角候補は「県内の市町村長や国と連携し、一緒になって課題の解決に取り組むよう心がけてきた。新型コロナウイルスを少しずつ乗り越え、災害から命を守る政策も進めてきた。安定した県政のもとで、暮らしやすく、経済に活力のある新潟県を目指していく」と訴えました。
片桐候補は「柏崎刈羽原子力発電所の再稼働を何としても食い止めたい。原発に頼った政治から離れればもっと、いろいろなことができる。県立病院をしっかり守るとともに、人口減少のなか、女性が働きやすくていきいきとできるような明るい新潟を作っていく」と訴えました。
事実上の与野党対決となった前回=4年前と異なり、今回の選挙では自民・公明両党に加え、国民民主党が現職を支援する一方、共産党と社民党は新人を支援し、立憲民主党は自主投票を決めていて、野党内で対応が分かれる形となりました。
現職の1期4年の県政運営に対する評価を最大の争点に、歯止めのかからない人口減少への対策や厳しい県財政の立て直し、それに東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原子力発電所への対応などをめぐって論戦が交わされる見通しです。
立候補の受け付けは12日午後5時まで新潟県庁で行われます。
新潟県知事選挙の投票日は今月29日で、即日開票されます。


5月12日告示の新潟県知事選挙 現職と新人の一騎打ちか 花角知事と片桐氏が選挙戦へ決意述べる
                        TeNYテレビ新潟 2022/5/11
任期満了にともなう県知事選挙が5月12日に告示されます。これまでに県政の継続を訴える現職の花角知事と脱原発を前面に打ち出す新人の片桐奈保美さんが立候補を表明しています。一騎打ちが予想される中、5月11日、両者が選挙戦への決意を語りました。

花角知事は11日、定例会見に臨みました。決意表明となる12日の第一声について質問されました。
Qあすの第一声の文面は?
花角英世知事〉「いや、すみません。まだ考えていないです」
Qマイクを握った瞬間に感じたことを話す?
「人によってスタイルがあるんでしょうけれど、割とぶっつけ本番ですね」
いつものように“自然体”を強調します。
自民党と公明党に加え、4年前の前回選挙では相手候補を推した国民民主党、労働団体の連合新潟も支援に回ります。
起業・創業を後押しするほか、U・Iターンを促進し“選ばれる新潟”を目指すと主張。行財政改革や交流人口の拡大など、芽を出し始めた政策をさらに発展させていくと訴えます。
〈花角英世知事〉「夢や希望のようにしか聞こえなかったのが4年前だと思いますが、今回やりたいと言っていることはもう少し現実味を帯びて県民の皆さんは理解していただけるんじゃないかと。同じこの先を語っても県民の皆さんの受け止めは少し違うのかなと期待を込めて思います」

一方、片桐奈保美氏は11日、選挙用のPR撮影をしていました。周りに所狭しと飾られていたのは片桐さんがつくった刺繍です。その数は約250点。大手住宅メーカーの副社長を務め、仕事と選挙準備の両立で趣味の刺繍に割く時間がなくなっているということです。
片桐奈保美氏〉「私、夜の11時12時から刺繍している人間なんですよ。会社と関係なく夜にすることですから。そのストレス解消の刺繍ができない。かと言って、夜の余った時間に刺繍しようというよりは自分の話すことを練習しなきゃと思うでしょ」
共産党や社民党が“推薦”するほか、“自主投票”とする立憲民主党の中にも片桐氏を支援する動きがあります。
“脱原発”を最大の争点としたうえで、13の県立病院を維持したいと訴えています。農業については県独自の戸別補償制度や価格補償制度を導入したい考えです。
片桐奈保美氏〉「訴えていくのは、私は一に原発”。再稼働反対ですよね。コメもおいしいし、果物もおいしいし、技術力もあるし、伝統もあるし、都心からは近いし、新潟の良さを訴えていきたいと思っています」

こうした中、県庁の前に11日、県知事選挙への投票を呼びかける看板が設置されました。
4年前の前回の県知事選挙の投票率は5825パーセントでした。特に若い世代の投票率が低く、10代は3309パーセント、20代は3280パーセントにとどまりました。

〈県選挙管理委員会・河村健太郎書記〉「これまであまり選挙や政治に関心がなかった方々にも、ぜひ今回投票に行っていただいて、自分の大切な一票を投じていただければと考えています」

新潟県知事選挙は5月12日告示、5月29日投開票です。