21年2月の歴史的な寒波により、米国テキサス州を中心に発生した大規模な輪番停電について、連邦エネルギー規制委員会などは、発電設備が凍結し計画外停止や出力抑制に至ったと結論付けました。
テキサス州では、発電容量全体の48・5%に寒波の影響が及び、大規模な輪番停電が3日間続き、400万世帯以上が極寒の中で電力供給を失いました。
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[ワールドエナジー]テキサス輪番停電で結論/発電の寒冷対策が不足
電気新聞 2022/05/06
◆米FERCが報告書
2021年2月の歴史的な寒波により、米国テキサス州を中心に発生した大規模な輪番停電について、連邦エネルギー規制委員会(FERC)などが最終報告書をまとめた。発電設備が凍結し、計画外停止や出力抑制に至って供給力が喪失したことを主な要因と結論付けた。海外電力調査会の正木雄太研究員は、「日本でも電力系統だけではなく、燃料調達やガスインフラシステムなどサプライチェーン全体で信頼性を評価することが重要だ」と指摘する。
テキサス州では、発電容量全体の48.6%に寒波の影響が及び、大規模な輪番停電が3日間続いた。約2千万キロワットの輪番停電が発生し、400万世帯以上が極寒の中で電力供給を失った。