2022年5月13日金曜日

13- 復興拠点の区域外除染開始「24年度めど」 福島・双葉町

 全ての住民が避難を続ける福島県双葉町で12日、住民説明会が開かれ、政府は特定復興再生拠点区域(復興拠点)の外側の地域について、今年夏にも帰還意向確認の調査を始め「24年度をめど」に除染を開始するとの方針を示しました。しかし説明会では具体的な除染の中身については示されませんでした。

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除染開始「24年度めど」 福島・双葉町、復興拠点の区域外
                             共同通信 2022/5/12
 東京電力福島第1原発事故で全ての住民が避難を続ける福島県双葉町で12日、住民説明会が開かれ、政府は帰還困難区域のうち、特定復興再生拠点区域(復興拠点)の外側の地域について、2022年夏にも帰還意向確認の調査を始め「24年度をめど」に除染を開始するとの方針を示した
 双葉町では22年6月以降、帰還困難区域のうち、JR常磐線双葉駅を中心とする復興拠点の避難指示解除を見据える。復興拠点外の地域について政府は21年8月、住民の意向を確認し、20年代に避難指示解除を進める方針を既に決定。今回は意向調査や除染の時期を初めて示した。


「白地地区」の除染方法は示されず 双葉町で住民説明会 8月以降に意向調査
                      テレビユー福島 2022/5/12
全町避難が続く福島県双葉町で、復興再生拠点の避難指示解除に向けた住民説明会が開かれました。住民からは帰還に向けた期待の声が聞かれたほか農業再建に向けた質問などが出されました。
双葉町はJR双葉駅周辺の復興再生拠点について早ければ今年6月の避難指示解除を目指しています。こうした中、初めて開かれた住民説明会にはおよそ30人の住民が参加しました。
JR双葉駅を中心に除染やインフラ整備が集中して進められる復興再生拠点では、これまでに、JR常磐線が全線で再開したほか、今年1月からは、避難指示解除に向け、町内での準備宿泊が始まっています。
説明会で町と国は、町内の除染やインフラ整備は、避難指示解除要件を概ね達成していると説明しました。
住民からは、町内で育てた野菜の安全性や住宅建設予定地周辺の除染や整備計画などについて質問が出されました。
説明会に参加した住民「帰ってきたいなと思っているんですけど、いろいろ聞いて安心してこれるかなと思っています」

双葉町・伊澤史朗町長「みなさんが、いち早くふるさとに戻りたいという思いの強さを感じ取ることができた。12年目の避難指示解除ということでは、町民の皆さんに本当に長い間ご苦労かけていることには大変申し訳なくおもっています」
一方、午後からは復興再生拠点外の帰還困難区域、いわゆる「白地地区」の住民帰還に向けた政府の説明会が開かれました。
政府は2029年までに、希望者に限定して除染を行い、避難指示を解除する方針を示していますが、説明会では具体的な除染の中身については示されませんでした
国の担当者「これから住民の方々の帰還意向を確認させていただきますけど、それを踏まえて、より具体的なものを早くいかに示せるか、これに注力していきたいと思っています」
国と町は8月以降をめどに住民の意向を調査して、除染範囲など具体的な中身について協議していく予定です。町と国は来月上旬まで県内外で同様の住民説明会を開催する予定で、住民から出た意見をもとにそれぞれ協議を進めていくということです。