東電は23日まで行っていた水中ロボットによる1号機の格納容器内部調査で、高いレベルの中性子線を確認しました。中性子線は核燃料が核分裂する時に発生するもののため、燃料デブリの存在がほぼ確実になりました。今後のロボット調査で燃料デブリの位置を特定する予定です。
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福島第一原発1号機 堆積物に核燃料由来の中性子線(県内)
KFB福島放送 2022/5/27
燃料デブリの存在がほぼ確実になりました。
東京電力は、福島第一原発1号機の格納容器内部で核燃料に由来する中性子線を確認しました。
東京電力は23日まで行っていた水中ロボットによる1号機の格納容器内部調査で、高いレベルの中性子線を確認しました。
この中性子線は自然界には存在せず、核燃料が核分裂する時に発生するもののため、東京電力は燃料デブリが近くに存在すると考えるのが自然で、堆積物に核燃料由来のものがあると説明しました。
また、今回の調査で燃料デブリが予想以上に広範囲に広がっているのが分かりました。
東京電力は、今後のロボット調査で燃料デブリの位置を特定する予定です。
福島第一原発1号機の内部調査 「中性子」を確認 燃料デブリか(福島県)
テレビユー福島 2022/5/27
東京電力は、福島第一原発1号機の原子炉格納容器の内部調査で、燃料デブリが出す「中性子」が多く確認されたと発表しました。
東京電力は、福島第一原発1号機で溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」の取り出しに向けて、原子炉格納容器の内部調査を進めています。
今月17日から実施した調査では、塊状や棚状に形成された堆積物が、広い範囲で確認されていました。
その後の調査で、堆積物が確認された場所で燃料デブリが出す「中性子」が多く確認されたことから、東電は、これらが燃料デブリに由来することが推定されると発表しました。東電は、引き続き堆積物の厚さや性質などを詳しく調べることにしています。