2024年3月18日月曜日

関西電力、原発構内の乾式貯蔵施設を規制委に許可申請

 関西電力高浜(高浜町)、大飯(おおい町)、美浜(美浜町)の3原発の構内で、使用済み核燃料を一時保管する「乾式貯蔵施設(空気の自然対流で冷却」を設置する計画について、福井県は15日、関電が原子力規制委員会に許可申請することを了承しました。これを受けて関電は同日、高浜原発の第1期工事分について規制委に許可申請しました。

 関電は、関係する3町には昨年10月に事前了解を求めていました。
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関西電力、原発構内の乾式貯蔵施設を規制委に許可申請 立地の福井県が了承
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関西電力が福井県内に設置する高浜(高浜町)、大飯(おおい町)、美浜(美浜町)の3原子力発電所の構内で、使用済み核燃料を一時保管する「乾式貯蔵施設」を設置する計画について、同県は15日、関電が原子力規制委員会に許可申請することを了承した。規制委の審査後、最終的な了解の是非を判断する。
了承を受けて関電は同日、3原発のうち高浜原発の第1期工事分について規制委に許可申請した。他の工事分については、規制委での議論を反映して申請する。
県の了承は、中村保博副知事が関電の水田仁副社長と面談して伝えた。中村副知事は「使用済み燃料の具体的な搬出時期の考え方を説明してもらいたい」と要望。水田氏は「国の審査を受け規模や配置が確定してから検討を進め、考え方を示したい」と応えた。

使用済み燃料を巡り、関電は昨年10月、青森県六ケ所村の再処理工場など県外への搬出計画を公表。今年2月、搬出まで一時保管する乾式貯蔵施設の計画について、安全協定に基づき県と3町に事前了解を求めた。
3町は今月14日、申請を認める考えを県に伝えていた。関電は3原発で計700トンを保管できる施設を、令和12年ごろまでに設置することを計画している。

乾式貯蔵施設は燃料プールで冷やされた使用済み燃料を金属製の専用容器(キャスク)に密封し、空気の自然対流で冷却しながら保管する。日本原子力発電の東海第二原発(茨城県東海村)で稼働実績がある。(牛島要平)