2024年3月4日月曜日

能登地震受け、福井の原発停止求め要望 市民ら「山間部では避難できない」と

 能登半島地震で石川県内の原発に変圧器が破損するなどの被害があったことを受け、市民団体「避難計画を案ずる関西連絡会」は1日、滋賀県知事に対し、福井県若狭湾周辺の原発運転停止を関西電力へ求めるよう要望しました。
 メンバーの北川長衛さんは「長浜の山間部では逃げ道が限られ、もし原発事故があれば避難できない。県民の安全確保に取り組んでほしい」と話しました。
 全て「原発は安全」という大前提で再稼働しています。「安全」か否かは絶えず最新の知見に照らして判断されるべきなので、市民団体がこの時点で安全を再確認したのは尤もなことです。
 電力会社と自治体は原発は安全なのか、避難は安全に出来るのかについて見直す必要があります。
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能登地震受け、福井の原発停止求め要望 滋賀の市民ら「山間部では避難できない」
                             京都新聞 2024/3/2
 能登半島地震で石川県内の原発に変圧器が破損するなどの被害があったことを受け、市民団体「避難計画を案ずる関西連絡会」は1日、滋賀県の三日月大造知事に対し、福井県若狭湾周辺の原発運転停止を関西電力へ求めるよう要望した
 能登半島地震では、北陸電力志賀原発(石川県志賀町)で外部電源の一部が受電できなくなるなどの被害が出た。三日月知事宛ての要望書では、福井県の高浜、大飯、美浜の3原発の運転停止を関西電力に要請するほか、長浜、高島市にもかかる原発の30キロ圏内で安定ヨウ素剤を事前配布することなどを求めた。

 この日、同連絡会から8人が大津市の県庁を訪れ、担当者に要望書を渡した。続いて開いた会見で、メンバーの北川長衛さん(72)=長浜市=は「長浜の山間部では逃げ道が限られ、もし原発事故があれば避難できない。県民の安全確保に取り組んでほしい」と話した。