能登半島地震を受け、川内原発の耐震性や避難の実効性についての検証などを求めた陳情6件について、薩摩川内市議会の特別委員会は18日、いずれも賛成少数で不採択とする決定をしました。
市民団体の鳥原良子代表は、全く質問等を行わずに否決した議員が4人いたことについて、「陳情を却下するのであれば反対の理由があるはず。それを言わないでいて却下してしまうというのはおかしい」と指摘しました。
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能登半島地震受け川内原発安全検証など求めた陳情6件 薩摩川内市議会・特別委が不採択 鹿児島
MBC南日本放送 2024/3/18
能登半島地震を受け、川内原発の安全性の検証などを求めた陳情6件について、薩摩川内市議会の特別委員会は18日、いずれも不採択とする決定をしました。
薩摩川内市議会の川内原発に関する特別委員会で審議されたのは、能登半島地震の志賀原発でのトラブルを受け、川内原発の耐震性や、避難の実効性についての検証などを求めた陳情6件です。
(共産党・井上勝博市議)「志賀原発では、最大の揺れは何ガルが観測された?」
(市の担当者)「399・3ガルが観測されたということです」
(共産党・井上勝博市議)「なぜ壊れたんですかね?399ガルというと、基準地震動よりずっと低いですよね?」
陳情6件はいずれも賛成少数で、不採択とすべきと決定しました。
能登半島地震で市民の不安が高まる中、委員長を除く市議9人のうち4人が質問を行わなかったことについて、陳情を出した市民団体からは…
(陳情を出した市民団体・鳥原良子代表)「おかしいですよね。陳情を却下するのであれば、反対の理由があるはず。それを言わないでいて、却下してしまうというのは」
(川内原発特別委・成川幸太郎委員長)「もうちょっと論議を活発にしてもよかったかなと思う。真剣に今後(議会で)とらえていかなくてはいけない事象とは思う」
委員会の決定は、25日の市議会最終本会議で採決される見込みです。