2024年3月9日土曜日

柏崎刈羽原発の再稼働求める請願 刈羽村議会の委員会で審査 賛成多数で採択

 柏崎刈羽原発を巡り、新潟県刈羽村議会は8日の本会議で、同原発の早期再稼働を求める請願を8対3の賛成多数で採択しました。請願は、地元の商工会などが2月に提出したもので、「早期再稼働は地域経済活性化につながり、多くの波及効果を生むことが期待される」と述べています。
 前日には関連委員会が開かれ、4人中3人の賛成で可決されました。
 8日の本会議では、村議から「規制委が原子力災害対策指針の見直しに入るとしているので、まずそれを待たねばならない」とする意見が出されましたが、構わずに採決に踏み切りました。
 能登半島の地震で対策指針の見直しの必要性が明らかにされたばかりなのに、立地自治体がこの段階で「早期再稼働」の意思を表明するのは如何なものかと思われます。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
柏崎刈羽原発の再稼働求める請願 刈羽村議会の委員会で審査 賛成多数で採択
                          BSN新潟放送 2024/3/7
「柏崎刈羽原発の再稼働を求める請願を村議会で採択」 村長は地元同意が必要だとするルールはない…
                          BSN新潟放送 2024/3/8
福島第一原発の事故以来、東京電力の柏崎刈羽原発で全ての原子炉が停止してから12年が経つなか、刈羽村議会が本会議で「早期再稼働を求める請願」を、賛成多数で8日午前に採択しました。

【武本和幸 刈羽村議】「私たちは地元の安全を第一に考えるべきだ。大量の被ばくは絶対に許せない」
【三宮政邦 刈羽村議】「日本の新規制基準は世界で最も厳しいものと言われている。そんな中でそれをクリアしたものは安全であると思う」

賛成、反対…
議員によって意見が交わされていたのは、地元の経済団体が提出した請願についてです。地域経済の活性化につながるとして柏崎刈羽原発の早期再稼働を求めています。

柏崎刈羽原発をめぐっては去年、原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を解除。
東電が再稼働を目指す中、地元の同意が焦点となっています。
【池田力 刈羽村議】「能登半島地震を見てほしい。規制委が原子力災害対策指針の見直しに入るとしている、まずそれを待たねばならない。
【元井浩保 刈羽村議】「火力、風力、どんな発電にもリスクがある。(東電に)問題があったからやめるというのでは真価を期待できない。より安全なものに変えていく、その姿勢こそが大事」

採決の結果は…
8対3の賛成多数で請願は採択されました。
一方、再稼働を認める立場の品田宏夫 村長は、再稼働に向けたプロセスに「地元の同意が必要だとするルールはない」という考えを改めて示した上で、
【刈羽村 品田宏夫 村長】「規制当局が「安全に発電ができる」判断するわけなので、私はそれを十分に尊重したいと、ただそれだけ」
同様の請願は柏崎市議会にも提出されていて、今月21日に採決が行われる見通しです。


東京電力 柏崎刈羽原発の早期再稼働を求めて、新潟県の刈羽村議会に提出された請願について、7日の委員会で審査が行われ、賛成多数で採択されました。議会としての意思決定は8日に行われる予定です

【刈羽村 横田信子議員】
「私どもがこうして潤いのある生活を今日できているのも、発電所があったからではないかと思う」
【刈羽村 近藤容人議員】
「刈羽村の村民の生命と財産を守る、これがどうしても絶対命令」
7日午後の刈羽村議会。委員会で議論が交わされていたのは、柏崎刈羽原発をめぐって提出された請願についてです。請願で、刈羽村商工会と刈羽エネルギー懇談会は「人口減少や労働力不足、物価高騰などの問題が押し寄せる中、原発の再稼働が地域経済の活性化につながる」として、一日も早い運転再開を求めました。
柏崎刈羽原発に出されていた“事実上の運転禁止命令”が去年、解除されたことを受け、再稼働をめぐる最大の焦点は「地元の同意」となっています。
【刈羽村 近藤容人議員】
「すべての前提は原発が安全なのかどうか」
【刈羽村 廣嶋一俊議員】
「もうここに発電所がある。それを利用しないのはもったいない。発電所というのは雇用に大きく、地域経済・刈羽村にとっては大事な存在」

委員会での審査の結果、4人中3人が賛成し、請願は採択されました。刈羽村議会としての判断は8日、本会議で行われる予定です。