2024年3月25日月曜日

福島原発で相次ぐトラブルに「基本に立ち返ることが大切」と規制委員長

 原子力規制委の山中伸介委員長が23日、福島第一原発を視察し、この半年ほどの間に汚染水を含む水がALPS建屋の排気口から漏れるなどのトラブルが相次いだことについて報道陣の取材に応じ「原発事故の発生から13年が経つ中、基本に立ち返るということの大切さについて話した」と述べました
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福島第一原発で相次ぐトラブルに「基本に立ち返ることが大切」と規制委員長
                          KFB福島放送 2024/3/24
原子力規制委員会の山中伸介委員長が23日、福島第一原発を視察し、相次いだトラブルについて「基本に立ち返ることが大切」と指摘しました。
山中委員長は燃料デブリの試験的な取り出しを目指す、2号機の原子炉建屋などを視察しました。
また、この半年ほどの間に、汚染水を含む水が排気口から漏れるなどのトラブルが相次いだことについて、東京電力と意見交換しました
山中委員長は視察後、報道陣の取材に応じ、「原発事故の発生から13年が経つ中、基本に立ち返るということの大切さについて話した」と述べました。
山中委員長は廃炉を進めるため、東京電力に対し、中間管理職を育成する重要性も指摘したということです。


2号機、堆積物除去が最大課題 デブリ採取で原子力規制委員長
                            共同通信 2024/3/23
 原子力規制委員会の山中伸介委員長は23日、東京電力福島第1原発を視察し、東電が溶融核燃料(デブリ)の採取を目指す2号機原子炉建屋内などを確認した。終了後の取材に「一番困難なのは、デブリ採取装置の差し込み口にたまっている堆積物をいかに取り除くかだ」と指摘した。
 東電はロボットアームでデブリを採取する予定だったが、堆積物を完全に除去できなかったため、当初はより細く簡易な伸縮パイプ式装置を使うことにした。今年10月までの採取開始を目指す。
 山中氏は「装置の審査はほぼ終了したと聞いている」と述べ、準備が整い次第採取を開始できる見通しを示した。