2021年9月10日金曜日

福島原発 排気フィルターほぼ全て破損

 東京電力は9日、福島第1原発の多核種除去設備(ALPS)の排気フィルターに破損が見つかった問題で、全25カ所のうち24カ所で破損を確認したと発表しました。
 2日の報道では放射性物質濃度の上昇を示す警報が鳴ったため点検したということですが、フィルター材質強度の基準や警報レベルの設定基準がどうなっていたのかなど、何とも理解しがたい事態です。
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    (9月3日)福島原発 汚染水浄化設備 排気用フィルターが10カ所破損
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福島第1フィルターほぼ全て破損 原因究明せずに運転続ける
                             共同通信 2021/9/9
 東京電力は9日、福島第1原発の汚染水を浄化処理する多核種除去設備(ALPS)の排気フィルターに破損が見つかった問題で、全25カ所のうち24カ所で破損を確認したと発表した。2年前も同様の破損があり25カ所で交換していたが、原因を調べないまま運転を続け、公表もしていなかった。
 東電担当者は「2年前は通常の点検作業での交換で、トラブルとの認識はなかった。しっかりと原因究明をしておくべきだった」と説明した。

 東電によると、8月24日、作業中に警報が鳴り、ガラスペーパーと呼ばれる材質のフィルターが1カ所で破れているのが見つかった。その後、全箇所を点検していた。