2023年10月14日土曜日

福島第一原発の原子炉用ぺディスタルの損傷、「安全上大きな問題はない」と

 3月の調査で福島第一原発1号機の原子炉本体を支える円筒形の土台ペデスタル)の、床から高さ約1~1までの内壁下部のコンクリートが全周にわたってなくなり鉄筋が露出している件について、原子力規制庁が行った試算で、大地震で土台が破損して2000トンの原子炉圧力容器などが倒れて原子炉建屋の内壁(約2m厚)にぶつかった場合壊れる壁の厚さは最大でも約118mで、建屋に穴が開いて放射性物質が大量に飛散する可能性は低いことが分かりました
 規制委東電に対して原子炉建屋の上部に地震計を設置することを求め、さらに詳しく解析する考えを示しました。
 原子炉本体のコンクリート製ぺディスタルの内側下部が全周損壊するなどはあってはならないことですが、補修が出来ないため格納容器に穴が開くか否かを判断基準にしたものです。
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福島第一原発の原子炉を支える土台に損傷、「安全上大きな問題はない」…規制委が地震計設置を要求
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 東京電力福島第一原子力発電所1号機の原子炉本体(原子炉圧力容器)を支える円筒形の土台に損傷が見つかったことについて、原子力規制委員会は11日の定例会合で、「安全上大きな問題はない」とする見解を明らかにした。
 土台は高さ約85メートル、内径約5メートルの鉄筋コンクリート製で「ペデスタル」と呼ばれる。今年3月の調査で、床から高さ約1~13メートルまでの内壁下部のコンクリートが全周にわたってなくなり、鉄筋が露出していることが判明している。
 規制委の会合では、事務局の原子力規制庁が、大地震が起きた場合の想定について報告した。原子炉圧力容器など計約2000トンが一体となって、原子炉建屋の内壁(約2メートル)にぶつかった場合の試算結果では、壊れる壁の厚さは最大でも約1・18メートルにとどまった。建屋に穴が開いて放射性物質が大量に飛散する可能性は低いという。
 規制委の山中伸介委員長は記者会見で、東電に対して原子炉建屋の上部に地震計を設置することを求め、さらに詳しく解析する考えを示した。