東電柏崎刈羽原発の運転差し止め訴訟で、23本もの断層が走っている同敷地は「豆腐の地盤」だとして、地盤の脆弱性を指摘している新潟大学・地質学の立石名誉教授と川内原発の再稼動に反対する市民団体は、28日記者会見し、九州電力(九電)川内原発の地層を調査した結果、「原発近くに活断層と思われる断層を発見した」と発表しました。
調査結果を九電に提出し、九電による詳しい調査を求めました。
また九電玄海原発の運転差し止め訴訟では、新たに26都府県の351人が27日、佐賀地裁に提訴しました。
玄海原発の操業は憲法が保障する人格権や生存権を侵害するなどとした提訴は、第9次で原告数は7488人になりました。
原告弁護団は「1万人原告の裁判を実現し、稼働差し止めと原発廃炉を求める」としています。
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「川内原発周辺に活断層」 専門家が指摘、調査要求
東京新聞 2014年2月28日
九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に反対する市民団体と新潟大の立石雅昭名誉教授(地質学)は28日、鹿児島市で記者会見し、「原発近くに活断層と思われる断層を発見した」と発表した。調査結果は同日、九電に提出し、詳しい調査を求めた。
現地を訪れた立石氏によると、断層は原子炉の北東約800メートルの山中の崖に露出し、地表近くから3本がそれぞれ垂直に延びている。立石氏は活断層の可能性がある理由を「断層の粘土は非常に軟らかく、13万~12万年前以降に動いた可能性が否定できない」と説明した。
玄海原発の停止求め、新たに351人提訴
佐賀新聞 2014年02月28日
佐賀など全国の反原発の住民が、国と九州電力に玄海原発(東松浦郡玄海町)全4基の操業停止を求めている訴訟で、新たに26都府県の351人が27日、佐賀地裁に提訴した。
提訴は第9次で、原告数は7488人になった。原告弁護団は「1万人原告の裁判を実現し、稼働差し止めと原発廃炉を求める」としている。
訴状では2011年3月の福島第1原発事故で原子炉4基が制御不能となり「安全神話は虚偽」と主張。玄海原発の操業は、憲法が保障する人格権や生存権を侵害するなどとしている。