2014年3月28日金曜日

大飯原発運転差し止め訴訟が結審 5月21日判決

 福井県の住民ら189人が、201311に福井地裁に提訴した、関西電力大飯原発3、4号機運転差し止めを求めた訴訟が、27日、結審しました。
 判決言い渡しは5月21日です
 
 樋口裁判長は争点を災害時に
▽原子炉を冷やし続けられるのか
▽放射性物質を閉じこめられるのか
に絞るとして、この日原告側は、関電が想定している揺れの強さを超える地震が国内で過去10年に5回発生しており、現在の設計では冷却用給水装置や使用済み核燃料プールが損壊する可能性があると指摘しました
 
 弁護団事務局長は「原子力規制委員会の判断を待たずに判決が言い渡されることは、司法が積極的に役割を果たそうとしている」と評価しました。
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大飯原発運転差し止め訴訟が結審 5月21日判決、福井地裁
福井新聞 2014年3月28日
 安全性が保証されないまま関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)を再稼働させたとして、本県などの住民189人が関電に運転差し止めを求めた訴訟の第8回口頭弁論が27日、福井地裁であった。原告、被告双方が準備書面を提出して結審した。判決言い渡しは5月21日午後3時。
 
 樋口裁判長は争点を災害時に▽原子炉を冷やし続けられるのか▽放射性物質を閉じこめられるのか―に絞るとしており、弁論では使用済み核燃料プールについて意見を述べた。
 原告は準備書面で、核燃料プールが格納容器に覆われておらず、地震や竜巻などによって使用済み核燃料が危険にさらされると指摘した。
 関電側は「核燃料プールは十分な耐震性を有している。核燃料を冷却するための給水ルートは複数あり、緊急事態に対応可能」などと主張した。
 
 結審後の会見で、弁護団事務局長の笠原一浩弁護士は「原子力規制委員会の判断を待たずに判決が言い渡されることは、司法が積極的に役割を果たそうとしている」と評価した。