新潟県長岡市は、柏崎刈羽原子力発電所で事故が起きた際、被曝を避けるため家の中に入って身を守る「屋内退避」の方法を説明する住民向けのガイドブックを作成しました。
原発事故時には30キロ圏内の住民は圏外に避難する必要がありますが、一斉に避難を開始すると幹線道路が車で大渋滞して動けなくなります。これは福島事故でも実際に生じました。それを防止するため、始めに10キロ圏内の住民が避難し、その後で10キロ圏外の住民が避難を開始するのが原則です。
そういう必要性とは別に、屋内にいれば放射性物質の吸い込みを防ぐ効果があり、車の渋滞中に被曝するのを避けられるので、屋内退避には意義があるということで、長岡市は昨年10月にも全国的に珍しい屋内避難訓練を実施しました。
長岡市は防災計画の中で、原発事故の際は被曝を避けるため、まず家の中に入って身を守る「屋内退避」を行うよう定めています。
ガイドブックは13万部作成され、来月市内のすべての世帯に配布されるということです。
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原発事故で屋内退避のガイド本
NHK NEWS WEB 2014年3月13日
新潟県長岡市は、柏崎刈羽原子力発電所で事故が起きた際、被ばくを避けるため家の中に入って身を守る「屋内退避」の方法を説明する住民向けのガイドブックを作成しました。
原発事故に備えた国の防災指針では、原発から30キロ圏内の自治体に防災対策を重点的に行うよう求めています。
これを受けて長岡市は、防災計画の中で原発事故の際は、被ばくを避けるためまず家の中に入って身を守る「屋内退避」を行うよう定めていて、その具体的な手順を説明するガイドブックを作成しました。
この中では、家の中にとどまる際は窓を閉めたうえで換気扇を止めて外気が室内に入り込むのを防ぐよう呼びかけています。
ガイドブックは13万部作成され、来月市内のすべての世帯に配布されるということです。
長岡市の森民夫市長は「原発事故が起きた場合は、やみくもに避難して渋滞などの混乱が起きないようまずは屋内に退避するよう丁寧に説明していきたい」と話しています。