朝日新聞社と福島放送による福島県民を対象とした世論調査では、「国民の間で福島第一原発事故の被災者への関心が薄れ、風化しつつあると思うか」の問いには77%の人たちが「風化しつつある」と答えました。これは昨年よりも5ポイント増えました。
また、「福島の復興に道筋がついたかどうか」については、「ついてない」と答えた人が82%に達しました。
「福島に住んでいることにストレスを感じている」人は67%で、これは、「放射線への不安を感じている」人の68%とほぼ一致しています。
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原発事故「風化感じる」77% 福島県民、共同世論調査
朝日新聞 2014年3月4日
朝日新聞社と福島放送による福島県民を対象とした世論調査で、国民の間で福島第一原発事故の被災者への関心が薄れ、風化しつつあると思うか、と尋ねたところ、「風化しつつある」は77%で、「そうは思わない」の19%を引き離した。
昨年3月の調査では72%対25%だったので、風化を感じる人が少し増えている。今年2月の全国世論調査で同じ質問をしたところ、69%対27%だったので、福島県民の方がより風化を感じていることがうかがえる。
また、福島の復興に道筋がついたかどうか、尋ねたところ、「大いに」「ある程度」を合わせた「ついた」は17%で、「あまり」「まったく」を合わせた「ついていない」は82%に達した。昨年3月の18%対80%とほとんど変わっていない。
【調査結果】
原発事故の被災者への関心が薄れ風化しつつあると思うか
思う 77% 思わない 19%
福島の復興への道筋は
全くついていない 22% あまりついていない 60% ある程度ついた 16%
大いについた1%
福島に住んでいることにストレスを
大いに感じる 20% ある程度感じる 47% あまり感じない 26%
全く感じない 7%
放射線への不安を
大いに感じる 24% ある程度感じる 44% あまり感じない 25%
全く感じない 6%