佐賀県が11月30日に行う原発防災訓練に、海上自衛隊のヘリコプター搭載型の大型護衛艦「いせ」が初参加し、離島からの避難を支援するということです。
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11月30日に佐賀県原子力防災訓練 ヘリ搭載型護衛艦が初参加
佐賀新聞 2019/10/22
佐賀県は、九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の重大事故に備え、11月30日に原子力防災訓練を実施する。長崎県佐世保市を母港とする海上自衛隊のヘリコプター搭載型の大型護衛艦「いせ」が初参加し、離島からの避難を支援する。
いせは、陸上自衛隊相浦駐屯地(佐世保市)に昨年3月に編成された離島奪還の専門部隊「水陸機動団」と共同訓練をしている。空母のような全長197メートル、全幅33メートルの甲板を備え、最大でヘリ10機程度が搭載できる。水陸機動団の輸送を担うため、防衛省が佐賀空港への配備を目指している新型輸送機オスプレイも離着艦することが可能という。
訓練では、いせの甲板から離陸したヘリが唐津市鎮西町の馬渡島に向かい、避難の支援に当たる予定。避難計画では想定していない方法だが、県の担当者は「自衛隊と行政が訓練する機会を増やし、連携を深めることに意味がある」と話す。
訓練は県と玄海町、唐津市、伊万里市が主催する。避難先となる市町が参加するほか、長崎、福岡両県や国とも連携する。県消防防災課によると、訓練内容や時間、場所などの詳細は調整中で後日発表する。前年度の訓練では75機関、約5300人が参加した。