19日付で紹介した記事とダブりますが、NHKが多少詳しく報じましたので詳報としてお伝えします。
要するに「火山ガイド」の変更内容は、これまで「火山ガイド」について、火山の専門家から巨大噴火を事前に把握するのは困難で、ガイドの記述は予測ができるような誤解を招くといった指摘があったのに対して、ガイドにはこれまでも大規模噴火を予測できるとの意図はなかったが、誤解を受けないようにそういう前提ではないことを追記(明記)したということのようです。
新しい文言を追記(明記)した意図は分かりましたが、内容的には何も変更はなかったということで、これで識者たちは納得できるのか ・・・ やはり釈然としません。
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火山噴火ガイド “噴火予測は前提とせず”と明記 原子力規制委
NHK NEWS WEB 2019年10月16日
原子力発電所の審査で、火山の噴火の評価に使うガイドに、原子力規制委員会は、「的確に噴火を予測できることを前提としない」という文言を明記することになりました。
専門家から、巨大噴火の事前の把握は困難だという指摘が出ていたことなどを踏まえたもので、年内にも正式に改正する方針です。
原子力規制委員会は、噴火のリスクの評価方法をまとめた「火山ガイド」を使って原発の審査を行っていますが、火山の専門家から巨大噴火を事前に把握するのは困難で、ガイドの記述は予測ができるような誤解を招くといった指摘が出ていました。
また、原発の運転差し止めを求めた裁判で、広島高等裁判所などはガイドは噴火を予測できることを前提にしているなどとして「不合理だ」と指摘していました。
このため、規制委員会は16日改正案をまとめ、「噴火の発生時期や規模を的確に予測できることを前提とするものではない」との文言を明記することになりました。
「火山ガイド」は、6年前に作られ、原発周辺の火山が噴火した場合、火砕流などが到達するおそれが十分に小さいかなどを評価する際に使われています。
規制委員会の更田豊志委員長は、「ガイドにはこれまでも大規模噴火を予測できるとの意図はなかったが記述をより正確にしたい。これまでの判断や今後の審査に影響はしない」としています。規制委員会は、17日から30日間、一般から意見を募ったうえで、年内にも正式に改正する方針です。