原発の水素爆発抑える新システム 建屋にエアバッグ取り付け
共同通信 2019/10/23
東京電力福島第1原発事故で発生したような水素爆発による原発の建屋の損傷と放射性物質の飛散を防ごうと、芝浦工業大や名古屋大などのチームが23日までに、建屋に備え付ける新システムを開発した。建屋の側壁や屋根に穴(開口部)を開けて密閉性の高いエアバッグを取り付けるのが特徴。建屋内で水素爆発が発生した瞬間、圧力で引火前の水素が開口部からエアバッグの中に流れ込み、建屋内の水素濃度を下げて爆発規模を抑え、建屋の損傷を防ぐ。
チームは、エアバッグの素材を工夫すれば放射性物質の飛散防止にも活用できるとしている。