高浜町の元助役森山栄治氏が1990年代、同町を管轄する福井県警小浜署の複数幹部に多額の商品券を贈るなどしていたことが分かりました。
中元や歳暮、餞別などを贈られた幹部も多数いたということで、森山氏は、県当局に加え警察との関係を深めようとしていたとみられます。
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元助役、警察署幹部にも多額商品券 1990年代、高浜町管轄の小浜署
福井新聞 2019年10月5日
関西電力の役員らに金品を渡していた福井県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)が1990年代、高浜町を管轄する福井県警小浜署の複数幹部に多額の商品券を贈るなどしていたことが10月4日、関係者への取材で分かった。関電役員らのほか、福祉行政や嶺南振興担当の福井県幹部にも贈答品を渡していた森山氏が、県当局に加え警察との関係性を深めようとしていたとみられる。
多額の商品券を贈られた元幹部は「そのまま送り返した」としている。別の元幹部は取材に対し「(森山氏は)警察にも顔が利くということを誇示したかったのではないか。警察が何らかの便宜を図ることはありえない」と話した。
関係者によると、中元や歳暮、餞別(せんべつ)などを贈られた幹部も多数いたという。助役退任後も教育委員などとして町と関係を持ち続けていた森山氏に、同町役場で餞別を受け取ったある元幹部は「常識の範囲内だったと記憶している」と話した。京都府舞鶴市で酒席を共にした幹部もいるという。