敦賀原発2号機 再稼働審査の資料に1000余りのミス 日本原電
NHK NEWS WEB 2019年10月11日
再稼働に必要な国の審査を受けている敦賀原子力発電所2号機について、日本原子力発電は、原子力規制委員会に提出した資料に1000か所余りの記載ミスがあったことを明らかにしました。日本原電は改めて資料を提出するとしています。
日本原電は福井県敦賀市にある敦賀原発2号機の再稼働を目指していて、4年前から国の審査を受けています。
このうちおととし12月からことし4月にかけて開かれた会合の中で、日本原電が想定する地震などについて説明をしましたが、このとき提出した資料に1140か所におよぶ記載ミスがあったことを明らかにしました。
具体的には断層の向きや傾きを示したデータや調査に関する作図などが間違っていたということです。
原因について日本原電は元となるデータを見ながら資料を作った際に手入力で打ち込みをして多くの記入ミスが出てしまったとしていて、今後正しいデータを記載した資料を改めて提出するとしています。
日本原電は、茨城県にある東海第二原発について規制委員会に申請した資料でも記載ミスをしていました。
原子力規制庁の担当者は「データの信頼性が崩れるとこれまでの説明の信頼性が担保されず、審査の中でわれわれも適切な判断ができなくなる」と述べ、再発防止策を徹底するよう求めました。