関電問題「関係ないが迷惑」 志賀原発立地の地元区長
北國新聞 2019/10/11
志賀町赤住区委員会・安全推進連絡会合同会議は10日、同町赤住公民館で開かれ、北電側が志賀原発で発生したトラブルなどを住民側に説明した。会議終了後、田村実赤住区長は報道陣の取材に応じ、関西電力役員らの金品受領問題について「他の電力会社で関係のない話だが迷惑だ。地元とすれば、いろんな面で不安感がある」と述べた。
合同会議で北電側は、7月に発覚した志賀原発1号機の海水漏れについて、腐食により配管の一部に空いた穴が漏えい箇所だったと説明し、9月24日に配管を交換したとした。
2号機の再稼働の前提となる新規制基準への適合性審査については、次回の審査会合に向けた原子力規制庁のヒアリングが9月から行われていると報告した。原発の安全対策工事は屋外がほぼ完了し、屋内の耐震補強などを進めるとした。
志賀町役場では町志賀原子力発電所安全推進協議会が開かれた。古谷俊直志賀原子力発電所長は冒頭、7月に原発敷地内で発生した高圧電源車の火災を陳謝し、「再発防止に努める」と述べた。