福島原発で工事や作業のミスが相次いだことを受けて、東電はことし4月から、廃炉作業の安全や品質管理といった現場の業務に70人から90人程度、社員を増員する計画を発表しました。
現場の増員の対策がミスやトラブルの減少につながっているか、数か月後に検証するとしています。
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福島第一原発 安全管理など70~90人程度増員へ 東京電力
NHK NEWS WEB 2020年2月18日
福島第一原子力発電所で工事や作業のミスが相次いだことを受けて、東京電力はことし4月から、廃炉作業の安全や品質管理といった現場の業務に70人から90人程度、社員を増員する計画を原子力規制委員会の会合で報告しました。
福島第一原発では去年7月、5号機と6号機の送電線の工事で配線を誤り、ぼやを起こしたほか、3号機で進む使用済み核燃料の取り出し作業でもたびたび装置が動かなくなるなどミスやトラブルが相次いでいます。
これを受けて東京電力はことし4月から、東京の本社の社員70人から90人程度を福島第一原発に配置し、現場の増員を行う方針を明らかにしていて、17日、その詳細を原子力規制委員会の会合で報告しました。
それによりますと、廃炉作業で使う機器の品質管理などを行う「廃炉安全・品質室」を新たに設置しおよそ10人を配置するほか、作業員の被ばくなどを管理する業務の担当を10人ほど増員します。
このほか、使用済み核燃料の取り出しや汚染水の対応など作業ごとに本社からの社員を配置し、現場の態勢を強化するということです。
さらにこの増員とは別に、専門人材の登用や新入社員の採用などで人材の確保を進める考えも明らかにしました。
東京電力は、現場の増員の対策がミスやトラブルの減少につながっているか数か月後に検証するとしています。