高浜原発3号機でも細管に傷 関電が原因調査へ 福井 高浜町
NHK NEWS WEB 2020年2月18日
定期検査中の関西電力高浜原子力発電所3号機で、「蒸気発生器」の中を通っている細い配管のうちの2本に傷がついていることが分かりました。高浜原発では、去年10月に4号機でも配管5本に傷が見つかっていて、関西電力は今後原因を詳しく調べることにしています。
福井県高浜町にある高浜原発3号機は、先月6日から定期検査に入っていて、この中で、原子炉を通って温められた熱水を使って蒸気をつくる「蒸気発生器」3台の検査を行いました。
その結果、およそ1万本ある細い配管=細管のうち2本に傷がつき、薄くなっていたことが見つかったということです。
細管の傷は最大で幅12ミリ、長さ8ミリの範囲で、傷の深さはおよそ0.7ミリと推定され、56%が削られていたということです。
国の基準では20%を超えると報告の対象となることから、関西電力は18日、原子力規制庁に検査結果を連絡しました。
高浜原発では去年10月、4号機でも「蒸気発生器」の細管5本で傷が見つかり、調査や対策が必要となり、再稼働が計画よりおよそ1か月半遅れました。
関西電力は「高浜原発4号機に引き続き同様の事象が見つかり、心配をおかけしたことをおわびします。まずは原因究明に努めます」とコメントしています。