中間貯蔵施設のプラント審査終了 補正書年度内提出へ
河北新報 2020年02月18日
原子力規制委員会は17日、リサイクル燃料貯蔵(RFS)がむつ市に建設中の使用済み核燃料中間貯蔵施設の新規制基準適合性審査会合を開いた。プラント分野の第2回まとめ会合を行い、規制委は焦点だった耐津波設計をはじめとするRFSの説明を大筋で了承し審査を終えた。
地震・津波分野の審査も14日に終了。RFSはこれまでの審査内容を反映した最終の補正書を本年度内に提出したい考えを示した。事実上の審査合格は、早くても大型連休前後となる見込み。
中間貯蔵施設を巡り、RFSは昨年8月、審査の迅速化を求めたが、説明や資料の準備に時間がかかり、逆に規制委が対応の遅さを批判した経緯がある。17日の会合の最後に、担当の山中伸介委員は「余分な時間を要することになるので、十分内容を精査した上で補正申請をお願いしたい」とくぎを刺した。
RFSは東京電力と日本原子力発電が出資。中間貯蔵施設は両社の原発から出た使用済み核燃料を再処理するまで最長50年間保管する。稼働開始時期は未定。