2020年2月25日火曜日

IAEAトップ 就任後初来日 福島第一原発視察も(続報)

 IAEAのグロッシ事務局長が24日就任後初めて来日しました。
 事務局長はトリチウム汚染水の海洋放出について、IAEAの専門家が報告書を分析している。その見解のいくつかを今回の訪日で、安倍首相らと共有したい」と述べ、日本側と意見を交わす考えを示しました。
 26日には福島を訪問し、福島第一原子力発電所を視察する予定です。
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IAEAトップ 就任後初の訪日へ 福島第一原発視察も(続報)
NHK NEWS WEB 2020年2月24日
IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長が24日から、就任後初めて、日本を訪問します。グロッシ事務局長は、福島第一原子力発電所を視察する予定で、原発にたまり続けている水の処理などをめぐって、日本側と意見を交わすことにしています。
「核の番人」と呼ばれるIAEAのトップ、グロッシ事務局長は、24日から、就任後初めて日本を訪問し、25日に東京で安倍総理大臣や茂木外務大臣らと会談するほか、26日には福島を訪問し、福島第一原子力発電所を視察する予定です。

福島第一原発にたまり続けるトリチウムなど放射性物質を含む水の処分について、国の小委員会は基準以下に薄めるなどして、海か大気に放出する方法が現実的だ、などとする報告書を取りまとめています。
これについて、グロッシ事務局長は21日、出発を前に行った記者会見で「IAEAの専門家が報告書を分析している。その見解のいくつかを今回の訪日で、安倍総理大臣らと共有したい」と述べ、日本側と意見を交わす考えを示しました。
また、核開発を進めるイランや北朝鮮の核問題についても議論が行われる見通しです。
原発の水の処理をめぐっては、海に放出した場合、水産物への風評被害が懸念されるとして、漁業関係者などから反対する声が上がっているほか、隣国の韓国も海への放出に懸念を示して日本を批判しており、今回の訪日で、グロッシ事務局長がどのような見解を示すのか注目されています。