2020年2月10日月曜日

小泉環境相 福島県双葉町を訪問 元住民らと意見交換

 小泉環境相は9日、福島県を訪れ飯舘村の長泥地区除染で出た土を農地に再生利用する実証事業を視察しました。その後、全線復旧に向け整備中のJR常磐線双葉駅周辺などを視察したあと、大熊町吉田町長面会しました。
 吉田町長は、「原発に頼らず再生可能エネルギーを活用し、2050年までに町での二酸化炭素の排出を実質ゼロにしたい」と話しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
小泉環境相 福島を訪問 地元住民らと意見交換 
NHK NEWS WEB 2020年2月9日
小泉環境大臣は9日、福島県を訪れ、除染で出た土の再生利用に向けた実証事業を視察し、地元の住民らと意見を交わしました。
小泉大臣ははじめに福島県飯舘村の長泥地区を訪れました。
この地区では環境省が、原発事故に伴う除染で出た土を農地に再生利用する実証事業を行っていて、小泉大臣は試験栽培している花の様子を視察しました。
住民との意見交換会も行われ、「実証事業だけでなく、農業の再生を全面的に支援してほしい」と要望されたのに対し、小泉大臣は「地域の再生にも決意を持って取り組んでいきたい。農林水産大臣にも伝える」と答えました。

続いて、一部の地域で来月、避難指示が解除されることになった双葉町を訪れ、避難指示の解除に伴って全線で開通する見込みとなったJR常磐線の双葉駅を視察したあと、大熊町で町長と面会しました。
吉田町長は「原発事故を経験した町だからこそ、原発に頼らず再生可能エネルギーを活用し、2050年までに町での二酸化炭素の排出を実質ゼロにしたい」と話し、小泉大臣は環境省として支援する考えを示しました。

視察を終えて小泉大臣は「福島の復興が新しいステップに入っていると決意を新たにした」と話していました。