2020年7月8日水曜日

学術会議が原子力規制委に提言

学術会議が原子力規制委に提言 規制の実効性高める8項目 
NHK NEWS WEB 2020年7月7日
規制基準に基づいて原子力施設の検査や審査を行う原子力規制委員会について、国内の科学者で作る日本学術会議は、このほど規制の実効性をより高めるための、8つの提言をまとめました

日本学術会議は、9年前の福島第一原発の事故のあと、原発の安全をテーマに提言を続けていて、このほど原子力規制委員会に関する提言をまとめました。
規制委員会は、原発事故で廃止された原子力安全・保安院のあとに作られた規制機関で、この春には原発の検査を抜き打ちで行う新しい制度を導入するなどしています。

提言は8つで、このうち検査については、設備の故障データなど事故につながるリスク情報を集めて評価することで、規制の実効性をより高めていくことを求めています
また、安全研究や人材育成などにつなげるため、産官学のコミュニケーションを進めるべきといった指摘をしています。
提言に関わった東京大学の関村直人教授は「検査の見直しなどは一定の評価ができる。この提言を生かして、不断に規制の在り方を見直してほしい」と話しています。
規制委員会は「提言の多くは、すでに着手しているものもある。内容を精査して改善につなげていきたい」としています。