川俣・山木屋に町内初「ゲストハウス」 にぎわい取り戻す拠点
福島民友 2020年07月26日
川俣町山木屋地区に9月1日、町内で初めてとなるゲストハウス「コテージ やまこや」がオープンする。オーナーを務める紺野希予司さん(68)は「山木屋地区のにぎわいを取り戻す新たな拠点になるはず」と期待を込める。
山木屋地区は2017(平成29)年3月末に、原発事故による避難指示が解除された。紺野さんは、地区外に生活の拠点を移した住民が墓参りなどの用事で地区を訪れた際に「用事を済ませて地区外に戻るのではなく、一晩でもいいから家族で集って山木屋でゆっくりしてほしい」との思いで、ゲストハウスの構想を昨年から練ってきた。
紺野さんは、ゲストハウスに隣接する敷地で、そば店「語らい処 やまこや」を営んでいる。避難指示解除に伴い帰還した住民が集う憩いの場として同店は誕生したが、紺野さんは「思い通りに住民の帰還が進まないのが現状。地区の活気をさらに取り戻すことが課題」と話す。
木造2階建てのゲストハウスは最大14人が宿泊可能で、1棟を貸し切りで利用できる。キッチンやベッド、広いリビングなどを備える。そば打ち体験や、郷土料理「ざくざく」作り体験などのプランも用意している。利用料などの詳細はウェブサイト(https://yamakoya.com/)に掲載している。月、火、水曜日は定休日。問い合わせは語らい処 やまこや(電話024・563・2342)へ。