福島第1原発の廃炉作業で出る放射性廃棄物を巡り、東電は20日、溶融核燃料取り出しの準備工事に伴い発生する放射性廃棄物について、少なくとも約30万立方メートルに上るとの試算を初めて示しました。試算にはデブリそのものや、原子炉建屋内の高線量機器、取り出しに使った設備などは含んでいません。
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放射性廃棄物30万立方メートルか 東電試算、デブリ取り出し準備で
福島民友新聞 2023/2/21
東京電力福島第1原発の廃炉作業で出る放射性廃棄物を巡り、東電は20日、溶融核燃料(デブリ)取り出しの準備工事に伴い発生する放射性廃棄物について、少なくとも約30万立方メートルに上るとの試算を初めて示した。試算にはデブリそのものや、原子炉建屋内の高線量機器、取り出しに使った設備などは含んでいない。
東電が原子力規制委員会の特定原子力施設監視・評価検討会で説明した。準備工事に伴い発生を想定している廃棄物は、1~4号機周辺の解体物や事故前に原子炉冷却水の浄化に使っていた樹脂など。
また東電は、デブリの取り出しや準備工事とは別に、廃炉作業で発生する放射性廃棄物の量も公表。予測量を毎年更新しており、2034年3月時点で、約80・5万立方メートルの発生を見込んだ。燃やしたり粉砕したりすると、約27・2万立方メートルまで減容するとした。