2023年2月9日木曜日

原発事故に備え新潟県が防災訓練 大雪で通行止めを想定

 柏崎刈羽原発で事故が起きた場合に備えた新潟県の防災訓練が8日、行われました。今回は長岡市で震度6強の地震が起き原子力災害が発生したという想定で、大雪で避難道路が一時通行止めになることも想定し、関係機関と除雪状況などを情報共有しながら避難経路を決めるまでの手順を確認しました
 訓練に参加した地元の人からは、「昨年の大雪の時なら外に出られないような状況高速道路も停まっていてはどうにもならない状況身動きがとれないそこが課題ではないかという感想が出されました。大雪時の想定に基づく訓練にはなっていないという指摘です。
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原発事故に備え県が防災訓練 大雪で通行止めを想定 《新潟》
                         TeNYテレビ新潟 2023/2/8
柏崎刈羽原発で事故が起きた場合に備え、県の防災訓練が行われました。今回は初めて大雪によって避難道路の一部が通行止めとなる想定が盛り込まれました。
訓練は長岡市で震度6強の地震が起き、原子力災害が発生した想定で行われました。
県庁では住民避難に向けた初動対応を確認していましたが、今回の訓練、これまでとは異なる点が…

《訓練》
「直轄国道につきまして“通行止め”解除予定」
去年12月、大雪によって高速道路が通行止めとなったほか、国道では立ち往生が発生、交通機関に大きな影響がでました。
こうしたことを踏まえ、今回の訓練では大雪で避難道路が一時、通行止めになることも想定。関係機関と除雪状況などを情報共有しながら避難経路を決めるまでの手順を確認しました。

一方、刈羽村では…
住民たちがサイレンを合図に避難を始めます。訓練が行われた刈羽村油田。原発から約10キロでPAZ・即時避難区域に含まれていて、自家用車やバスで村上市まで避難することになっています。
訓練では、バスで避難する人が雪の中、集合場所に来ることができるのかを確認しました。
訓練に参加した人
昨年の大雪の時でしたら、(外に)出られないような状況ですけど、きょうはいまのところ問題ないですね。高速道路もとまって、どうにもならない状況だと身動きがとれないので、そこが課題じゃないかなと思います」
今回は避難ルートに制限が設けられなかったため、大雪時の避難の課題は残されたままです。

刈羽村は今後、より条件の悪い想定での訓練を考えていきたいとしています。