新潟県は、降雪時期を想定した柏崎刈羽原発の避難訓練を2月8日に行うと発表しました。高速道路や国道の予防的な通行止めが行われる想定で、道路管理者や除雪業者と連携し、避難経路の確保に向けた手順を確認するということです。
しかし原発事故がいつ起きるか分からない以上「予防的通行止め」は実行不可能です。
事故発生と同時に「通行止め」を出せば通常の道路が車で渋滞することになるので、肝心の避難者たちも動けません。そもそも避難時には普段の数倍乃至それ以上のバスや自家用車が一斉に動くことになるので、降雪(積雪)状態下でどういう状態になるのかの確認は勿論、想定も難しいのではないでしょうか。
要するに実効性のある避難訓練自体が不可能に思われます。
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(18.2.10)大雪時の原発事故避難に改めて課題
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『冬の原発事故』対応訓練実施へ“大雪”による高速・国道の通行止めも想定
NST新潟総合テレビ 2023/2/2
新潟県は、柏崎刈羽原発での冬の原子力災害の発生を想定した対策本部の運営や近隣住民の避難の訓練を2月8日に行うと発表しました。
冬の期間の避難をめぐっては、去年12月に柏崎市の国道で大規模な車の立往生が発生するなど、大雪時の対応が課題となっています。
こうした中、対策本部の運営訓練では、雪により高速道路や国道の予防的な通行止めが行われる想定で道路管理者や除雪業者と連携し、避難経路の確保に向けた手順を確認するということです。