東海第2原発の再稼働について市民らの意見を聞こうと、那珂市議会原子力安全対策常任委員会は23日、2回目の「市民の皆さまの声を聴く会」を市内2カ所で開きました。
午前の部には9人が参加し、「想定外の事態に陥った時に対応できるのか」「再稼働を問う住民投票をやってほしい」などの意見が出ました。広域避難計画に対しては「5年、10年と避難はできない」と長期化を懸念する市民もいました。
委員会は「9月までには意見をまとめ、方向性を示したい」との考えを示しました。
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東海第2再稼働、住民意見問う 茨城・那珂市議会が市内で聴取
茨城新聞 2023/2/23
日本原子力発電(原電)東海第2原発(茨城県東海村白方)の再稼働について市民らの意見を聞こうと、茨城県那珂市議会原子力安全対策常任委員会は23日、市内2カ所で「市民の皆さまの声を聴く会」を開いた。参加者からは賛否のほか、住民投票の要望や広域避難への不安を訴える声も上がった。
意見を聴く会は、今回で2回目。同委員会所属の6人に加え、萩谷俊行議長ら市議計9人が出席した。
同日午前には、ふれあいセンターよこぼり(同市横堀)で行われ、市内を中心に9人が参加。「想定外の事態に陥った時に対応できるのか」「再稼働を問う住民投票をやってほしい」などと意見が出た。広域避難計画に対しては「5年、10年と避難はできない」と長期化を懸念する市民もいた。
同委員会は昨年7月に、青森県六ケ所村の再処理施設の視察などを実施。今回は、勉強会の一環として開いた。
夫婦で参加した、同市横堀の山崎忠則さん(47)は「再稼働について、自分たちの問題として考えなければ」と話した。同委員会の武藤博光委員長は「委員会で今年9月までには意見をまとめ、方向性を示したい」との考えを話した。