24日の新潟県議会で、議員から柏崎刈羽原発再稼働問題で質問が出されたのに対して、花角知事は、池内・委員長(総括委員会)との間で方針にズレがあることを認めました。
要するに県は総括委員会に「再稼働可否の判断を含まない無色」の報告書を出すようにと要求したのですが、池内氏の納得が得られないため暗礁に乗り上げているということです。
これは検証委員会が単に知事の望む方向の結論を出す(或いは望まない方向の結論は出さない)というのであれば正しい検証とは言えないので、池内氏の言い分の方に理があります。県が池内氏を説得できない以上委員会の自主性に任せるべきです。
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県議会 原発の検証めぐり質問相次ぐ 花角知事は 《新潟》
TeNYテレビ新潟 2023/2/24
2月24日、県議会では各会派による代表質問が行われ、柏崎刈羽原発について知事との論戦が交わされました。
各会派から柏崎刈羽原発の再稼働をめぐる質問が相次ぎました。
<自民党・桜井甚一県議>
「再稼働を議論する前提となる3つの検証の結果が出そろいます。池内委員長の言い分はまったく変わっておらず県の説得に応じるつもりは毛頭ないように思われますがどのように事態の打開をはかっていくお考えか」
健康分科会県は柏崎刈羽原発の再稼働の議論の前提として、2017年から「3つの検証」をスタート。ことし1月末にすべての委員会の議論が終了しました。
今後は、検証を取りまとめる総括委員会の開催が焦点となりますが約2年間、開かれていません。
<花角知事>
「検証総括委員会の委員長はすでに技術委員会で確認を行っている 柏崎刈羽原発の安全性や福島第一原発の処理水の対応などを踏まえた東京電力の適格性を議論したいとしており、(池内委員長が)求めていないことをあれもやりたいこれもやりたいとおっしゃっておられたので進まない状態にあります」
知事はこのように述べ、改めて池内委員長と方針にずれがあると説明しました。