2013年4月6日土曜日

原発・放射能ニュース 13.4.6~4.10

 
 電子版の各紙に載った原発と放射能に関するニュースを掲示します。記事の掲載は書き出し(リード)部分に留めますので、全文はURLをクリックしてご覧ください。

4.10

原発新基準 再開見通し立たず
NHK NEWS web 2013年4月10日
原発の運転再開に向けて、電力会社は、ことし7月以降、新たな規制基準に適合するかどうかの審査を国に申請することになります。NHKが、原発を持つ電力会社など10社に現時点での適合状況を尋ねたところ、四国電力の伊方原発で運転再開の前提となる対策を比較的、整えていますが、すべての原発で想定する津波は「検討中」としていて、運転再開に向けた具体的な見通しは立っていません。

第二制御室に5年猶予 原子力規制委 新基準案を提示
東京新聞 2013年4月10日
 原子力規制委員会は十日、原発再稼働の前提となる新しい規制基準案を示した。テロや過酷事故時に通常の制御室とは別に、独立で原発の制御、冷却を続けられる第二制御室などは、新基準が七月中旬に施行された後、五年以内に整備するよう猶予期間を設けた。一方、津波を防ぐ防潮堤や、大地震の揺れに耐えて作業拠点となる免震施設は完成が再稼働の条件とした。
 これまでより規制は強化されたが、一部の施設に猶予期間を設けた上、性能を満たせば既存施設による代用を認める余地を残した。スタートから骨抜きになる可能性がある。

福島第一 汚染水計画破綻 貯水池構造上の欠陥
東京新聞 2013410
 東京電力福島第一原発の地下貯水池で相次いでいる汚染水漏れ事故で九日、三件目の水漏れが起きた。池に構造的な欠陥があるのは明らかで、東電の汚染水貯蔵計画は破綻した。東電は池の汚染水を数少ない地上の空きタンクに移す検討をし始めたが、しのげるのはわずかな期間で、毎日発生する汚染水の処理にも影響が出てくるのは必至だ。 
4.9
 
国の責任で再発防止を 第一原発汚染水漏れ 県「東電任せ」批判
福島民報  2013年4月9日
 東京電力福島第一原発内の地下貯水槽の汚染水漏れなど同原発の相次ぐトラブルを受け県は8日、原子力規制委員会と環境省、経済産業省資源エネルギー庁に対し、国の責任で再発防止対策などを進めるように緊急要望した。昨年9月の規制委発足以来、県の申し入れは初めて。佐藤雄平知事が同日朝の県災害対策本部会議で「国の姿が見えない」と東電任せの国の対応を批判し、申し入れを指示した。

原発汚染水、移送先貯水槽も漏れ 設計・施工ミスの可能性
東京新聞 2013年4月9日
 東京電力福島第1原発敷地内の地下貯水槽から放射性物質に汚染された水が漏れた問題で、東電は9日、水の移送先となっている1号貯水槽でも水が漏れたと発表した。東電は最初に漏えいが確認された2号貯水槽から1号貯水槽への移送を中止した。
 敷地内にある7カ所の貯水槽はいずれも前田建設工業(東京)が施工。水漏れが確認されたのは3カ所目で、設計・施工ミスの可能性が高まった。
 東電は既に移送済みの約6200トンのほか、移送予定だった約3千トンをタンクに移す方向で検討。福島県は東電の担当者を呼び「対策が場当たり的だ」と批判した。(以上全文) 


東電の8月予備率は6・7%と安定 原発の再稼働ない前提で
産経新聞 2013年4月9日
 東京電力は9日、最大電力需要に対する供給余力を示す予備率が、7月に8・9%、8月は6・7%になるとの予測を発表した。2010年夏並みの猛暑で停止中の柏崎刈羽原発(新潟県)が再稼働しない前提だが、安定供給に必要な3%を上回り、今冬に続いて需給は安定する見込みだ。

汚染水1万トン 綱渡りの対応
NHK NEWS web 2013年4月9日 
東京電力福島第一原子力発電所で、水漏れが確認された地下の貯水槽から汚染水を移送していた先の貯水槽でも水漏れが起きていることが分かり、東京電力は、2つの貯水槽にあるおよそ1万トンの汚染水を別のタンクに移す検討を始めました。
しかし、タンクの容量に余裕はなく綱渡りの対応が続いており、抜本的な解決策を見いだせない厳しい状況となっています。

浜岡1、2年動かせず 「原発なし」も 静岡県の川勝知事
産経新聞 2013年4月9日
 静岡県の川勝平太知事は8日の記者会見で、政府の要請で停止中の中部電力浜岡原発(同県御前崎市)について「防潮堤かさ上げ以外にも、やることが山ほどあり、この1、2年は全く動かせない状況が続くだろう」と述べた。
4.8  

柏崎刈羽の再稼働反対 長岡で脱原発集会
新潟日報 013年4月8日
 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働反対などを訴える「つながろうフクシマ! さようなら原発長岡集会」(同実行委主催)が7日、長岡市の千秋が原ふるさとの森で開かれた。福島県から本県への避難者が「わたしたちの世代で原発に依存する社会は終わりにしよう」などと訴えた。
 集会には約200人が参加。東電福島第1原発事故のため、家族や本人が本県へ避難している2人が、事故当時の様子を振り返り、避難生活の現状を報告した。  (以上全文)
 
福島原発「まだ収束していない」 黒川元国会事故調委長ら参考人招致
産経新聞 2013年4月8日
 衆院の原子力問題調査特別委員会は8日、東京電力福島第1原発事故に関する国会事故調査委員会の黒川清・元委員長(元日本学術会議会長)らを参考人招致した。国会が、国会事故調の元委員から調査についての説明を直接聞くのは初めて。


東電予兆問題視せず 別貯水池も汚染水漏出 
東京新聞 2013年4月8日
 東京電力福島第一原発の地下貯水池から、高濃度汚染水を処理した水が漏れた事故で、東電は先月二十日ごろには、貯水池の水位がじりじり下がり、池の遮水シートの近くで微量の放射性物質も計測しながら、水漏れの予兆を見逃していたことが分かった。
 早期に水漏れを疑って対応していれば、漏出量は最小限にとどめられた可能性が高い。東電の危機管理のあり方が問われる。
4.7

原発廃炉の署名活動、開始を延期(新潟県)
新潟日報 2013年4月7日
 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を認めず廃炉を求める署名活動を計画していた県内各地の反原発・脱原発団体は7日、長岡市で合同会議を開き、8日開始予定だった一斉署名の延期を決めた。
 署名活動は「つなげよう脱原発の輪 上越の会」が県内の各団体に呼び掛けていた。
 会議では、参加した団体代表者から「より多くの県内団体に声を掛け、活動スタート時の賛同団体を増やした方が良い」などの意見が挙がり、仕切り直すことになった。
 次回会合が開かれる5月までに、声掛けを行う。次回会合で活動開始時期や期間などを再度話し合う。  (以上全文)
 

福島第1原発:漏水、今後も最大47トン…地下貯水槽
毎日新聞 2013年4月7日
 東京電力福島第1原発の敷地内で、地下貯水槽から放射性汚染水約120立方メートル(約120トン、推定)が漏れた問題で、東電は6日、問題の貯水槽から別の2基への汚染水の移送を始めたと発表した。3日程度で完了する見通しだが、最大47立方メートル(47トン)程度が漏れる可能性があるという。東電は原因は調査中としているが、作業上のミスのほか、汚染水の塩分濃度が高いことに伴う防水シートの遮水機能低下の可能性が浮上している。

4.6

原発報道「市民を疑心暗鬼に」 元NHK堀潤さん語る 
朝日新聞 2013年4月6日
 1日付で退職した元NHKアナウンサーの堀潤さん(35)が5日夜、毎日放送ラジオの「報道するラジオ」に生出演した。原発報道にふれて「海外やインターネットのメディアがすでに発信している情報について、日本の公のメディアは『まだよく分からない』として報道しない姿勢があり、市民の疑心暗鬼が進んだ面があった」と話した。 


汚染水漏れ120立方メートルか 別の貯水槽へ移送 
日経新聞 2013年4月6日
 東京電力は5日、福島第1原発内の地下貯水槽から土壌に汚染水が漏れ出した可能性があると発表した。漏れた汚染水は最大で約120立方メートルと推定される。貯水槽は地盤を掘り下げ、防水シートを三重に敷いた構造で、縦約60メートル、横約53メートル、深さ約6メートル。外側のシートと地盤の間にたまった水から放射性物質が検出されたという。