2021年2月11日木曜日

不正入室問題で東電社長が謝罪 衆院予算委

 柏崎刈羽原発の所員が中央制御室に不正入室した問題で、東電の小早川智明社長は10日午前の衆院予算委員会に出席し、「地域の方々にご心配をおかけしたことを心からおわびを申し上げる」と謝罪しました。

 新潟日報の取材に対しては「広報を通してほしい」との理由で断ったそうです。
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不正入室問題、東電社長が謝罪 衆院予算委「心配かけたことをおわび」
                          新潟日報 2021/02/10
 東京電力柏崎刈羽原発の所員が中央制御室に不正入室した問題で、東電の小早川智明社長は10日午前の衆院予算委員会に出席し、「地域の方々にご心配をおかけしたことを心からおわびを申し上げる」と謝罪した
 不正入室問題が1月下旬に報道で明らかになってから、小早川社長が公の場で説明したのは初めて。立憲民主党の阿部知子衆院議員の要求を受ける形で予算委に出席した。
 予算委で小早川社長は、自身が事案を把握したのは発生翌日の昨年9月21日だったと説明。「施錠管理の徹底、本人確認プロセスの見直しなど再発防止策を指示した」と明らかにした。
 柏崎刈羽原発を巡っては、東電が完了したとしていた7号機の安全対策工事が、実際には終わっていなかったことも明らかになった。小早川社長はこの問題についても謝罪した上で「他にも同様の事案がないか総点検中だ。重く受け止め安全に対する意識や業務を改善していきたい」と述べた。
 この日の質疑で小早川社長は、目線をほとんど上げず用意したペーパーを早口で読み上げながら、淡々と説明する場面が目立った。終了後、「広報を通してほしい」との理由で新潟日報社の取材を拒否した。
 原子力規制委員会や東電によると、柏崎刈羽原発の中央制御室に勤務する20代の男性所員は昨年9月20日、同僚のIDカードを不正に持ち出した。複数の警備員が別人と疑いながら通過させ、IDの識別情報の書き換えも行われていた。