楢葉町を流れる木戸川で4日、11年ぶりにアユ釣りが解禁されました。
解禁を目指して県はアユの放射性物質検査や稚魚を放流するなど準備を進めてきました。
解禁は午前5時でしたが2時間前から待っていた人もいて、釣り客でにぎわいました。
70匹釣り上げた人もいたということです。
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木戸川のアユ釣り、11年ぶり「解禁」 楢葉、釣り客でにぎわう
福島民友 2021年7月5日
楢葉町を流れる木戸川で4日、東京電力福島第1原発事故前の2010(平成22)年以来11年ぶりにアユ釣りが解禁された。
解禁時間の午前5時になると、木戸川は釣り客でにぎわった。子どもと一緒に訪れた富岡町出身の吉田正弘さん(43)=茨城県=は10~18センチほどのアユ約70匹釣り上げた。吉田さんは「息子に釣りを教えながら待望のアユ釣りを楽しめた。釣ったアユはから揚げにして食べたい。震災前に広野町で働いていた時の職場の後輩とも再会できてうれしい」と話した。
原発事故後、木戸川漁協は県の自粛要請を受けて解禁を見送ってきたが、今年の解禁を目指してアユの放射性物質検査や稚魚を放流するなど準備を進めてきた。解禁期間は12月末まで。
11年ぶりにアユ釣り解禁、福島 旧避難区域の楢葉町、木戸川
共同通信 2021/7/4
東京電力福島第1原発事故でかつて避難区域だった福島県楢葉町の木戸川で4日、アユ釣りが11年ぶりに解禁された。初日はあいにくの雨だったが、早朝から多くの釣り客が川面に釣り糸を垂れていた。
「待ち遠しくて」。解禁の朝5時の2時間前から車の中で待っていたという同町の無職山内正夫さん(72)は餌釣りで数十匹の若アユを釣り上げ、「やっぱり地元で釣ると気分が違う」と笑顔。「ようやく昔の光景が戻った」と喜んだ。
福島県によると、避難指示が出された地域の川で釣りが解禁されるのは初めて。地元漁協が放射性物質検査で安全の確認を続け、昨年からは稚アユを放流して準備をしてきた。