東電は15日、2月13日の最大震度6強の地震で1号機原子炉格納容器の下部の配管に損傷が生じ容器内の水位が1m低下した件で、現在は毎時3・5トンの注水を続け 現在地震前の水位より0・1m低い水位で安定しているため、水位等の監視強化を16日に解除すると発表しました。
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福島第1原発 1号機格納容器の水位安定 2月の地震後に低下
河北新報 2021年07月16日
東京電力は15日、2月の最大震度6強の地震で水位が低下した福島第1原発1号機の原子炉格納容器の監視強化を16日に解除すると発表した。地震の影響で容器下部の配管に損傷が生じたため、断続的に注水量を調整していたが、安定状態となったため。
東電によると、地震前は毎時3トンの注水で溶け落ちた核燃料(デブリ)を冷やしていたが、地震後に元々約1・9メートルあった水位が約1メートル低下した。現在は毎時3・5トンの注水を続け、約1・8メートルの水位で安定している。
東電は1号機でボート型ロボットを使った格納容器内の水中調査を2022年前半までに実施し、その後は注水量を調整して意図的に水位を下げ、デブリの取り出しに向けた作業に着手する予定。
水位低下の確認以降、格納容器内の温度や放射能濃度に特段の異常はなく、原子炉建屋外への影響はないという。