日本が保有するプルトニウムの量は、イギリスに委託して使用済み核燃料から取り出されたプルトニウム0・6トンが加算され46・1トンになりました。
イギリスとフランスで取り出された日本保有のプルトニウムは、今回ですべて計上されたということです。
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プルトニウム 日本の保有 46.1トン 前年比 0.6トン増 原子力委
NHK NEWS WEB 2021年7月9日
日本が保有するプルトニウムの量が公表され、去年末の時点で46.1トンと、前の年に比べて0.6トン増えました。原子力委員会は、イギリスに委託して使用済み核燃料から取り出されたプルトニウムが、新たに計上されたためだとしています。
プルトニウムは核兵器の原料にもなることから、日本は、利用目的のないプルトニウムを持たないことを国際的に約束しています。
原子力委員会は、透明性を確保する観点から毎年保有量を明らかにしていて、9日、公表された去年末時点のデータによりますと、前の年と比べて国内保管分は、原発での新たな消費がなく、8.9トンと変わらずでしたが、イギリスとフランスでの海外保管分は37.2トンと0.6トン増えました。
合わせると、日本の保有は46.1トンで、3年ぶりに増加しました。
原子力委員会によりますと、増加の理由は、日本がイギリスに委託して使用済み核燃料からすでに取り出されていたプルトニウムが、今回、新たに計上されたためだとしています。
また、イギリスとフランスで取り出された日本保有のプルトニウムは、今回ですべて計上されたということで、原子力委員会は「ここ数年でみると減少傾向にあり、今後も管理に努めていく」としています。