5月31日に投開票が行われた新潟県知事選挙。現職の花角英世氏が55万票以上の得票を獲得し、3期目の当選を果たしました。得票数は下記のとおりです。
◎花角英世氏(無・現) 55万4012票
土田竜吾氏(無・新) 23万721票
安中 聡氏(無・新) 4万3089票
花角氏は2期8年の実績や経済の成長戦略をアピールし、県政の継続を訴えました。
土田、安中両氏は原発問題の争点化を狙いましたが、関心は高まらず、投票率は47・40%で前回2022年知事選よりも2・24ポイント下がりました。過去3番目の低さです。
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[新潟県知事選挙2026]花角英世氏が3選果たす 土田竜吾氏に大差…原発再稼働は関心高まらず
新潟日報 2026/5/31
投票率低下47.40%
任期満了に伴う第23回知事選は31日、投開票され、無所属現職の花角英世氏(68)=自民党支持=が、共に無所属新人で立憲民主党前県議の土田竜吾氏(38)と元五泉市議の自営業安中聡氏(48)に大差をつけて3選を果たした。花角氏は2期8年の実績や経済の成長戦略をアピールし、県政の継続を訴えた。土田、安中両氏は原発問題の争点化を狙ったが、関心は高まらなかった。投票率は47・40%。前回2022年知事選よりも2・24ポイント下がった。過去3番目に低い。
【新潟県知事選挙2026】テキスト速報
【新潟日報社出口調査】花角氏全世代で票伸ばす 県民が最優先で望む政策は?
花角氏は日本維新の会、国民民主、公明の各党県組織も支持。県市長会や県町村会など約1700の団体・企業が推薦し、分厚い組織戦を展開した。
県財政の健全化や子育て支援などの実績を挙げ、県内外からの投資を呼び込む「活力ある新潟」の実現や農業振興などを主張。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働については、容認したことで「区切りをつけられた」とし、避難道路の整備などを進めるとした。
新潟日報社が31日に行った出口調査によると、支援を受ける政党の支持層をまとめ、無党派層にも浸透した。原発再稼働に賛成する層だけではなく、批判的な層からも一定の支持を得た。
花角氏は新潟市中央区のホテルで午後8時過ぎ、当選確実の知らせを受けて「当選で一つのゴールを迎えたが、同時に3期目のスタートでもある。これからの4年間は、経済の活力をしっかり生み出していける元気な新潟県にしていきたい」と述べた。
若さをアピールし、県政刷新を訴えた土田氏は、立民と社民の両党県組織が支持し、連合新潟が推薦。中道改革連合の国会議員と、共産党県委員会が自主支援したが、花角氏に大差をつけられた。
柏崎刈羽原発の再稼働を容認した花角氏の政治姿勢を批判。県民の意思を県政に生かせる常設型の県民投票条例制定を訴えたが、有権者の関心は高まらなかった。物価高対策や企業の賃上げ支援を打ち出したが、無党派層に浸透しきれなかった。土田氏は新潟市中央区のホテルで「結果につなげられず本当に悔しい思いでいっぱいだ。大変申し訳ない。新潟の新しい未来に向けて共に歩みたい」と支持者らに頭を下げた。
安中氏は柏崎刈羽原発の停止・廃止を主張したが、広がりを欠いた。
花角氏は...
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「信を問う」東京電力・柏崎刈羽原発再稼働にあたっての“意思決定”の手法も争点に
BSN新潟放送 2026/5/29
■14年ぶりに再稼働した柏崎刈羽原発
2026年1月、東京電力・柏崎刈羽原発の6号機が14年ぶりに再稼働しました。
その再稼働にあたり国からは、原発が立地する“地元の同意”を求めらまれた。
31日に投票日を控える『新潟県知事選挙』では、東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の再稼働を巡り知事が県民に対して示した“信を問う手法”が、その争点の1つとなっています。
14日に告示された今回の『新潟県知事選挙』には、いずれも無所属の現職と2人の新人、合わせて3人が立候補しています。
その候補者は、届け出順に、
・現職の花角英世(はなずみ ひでよ)さん(68歳)
・立憲民主党で元県議の新人 土田竜吾(つちだ りゅうご)さん(38歳)
・元五泉市議で自営業の新人 安中聡(あんなか さとし)さん(48歳)
です。
“原発”について、3人の候補者それぞれの訴えをまとめました。
■花角英世さん(無所属・現)
2期8年の任期中に「長年の課題に区切りをつけた」と力を込めた現職の花角さん。
「本当に多くの県民の声を聞きました。いろんな心配がある。不安がある。また期待もある。その中で1つの結論を出しました」
2025年12月に、原発再稼働を容認するとした自身の判断を県議会に諮り、それが可決されたことで『国からの“地元同意”』に答えを出したとしています。
あわせて、「万が一の事故が起きた時の不安感、これに応えるために、避難道路の整備、屋内退避施設の整備、あるいは除雪体制の整備、しっかり集中的に加速させてもらいたいと思います」と述べ、「県民の安全を最優先に、原子力防災の充実に努める」と、新潟県民の不安に寄り添う姿勢も強調しています。
また、地元県のトップとして決断を下したことの正当性について、周囲が力強くアピールしました。
【自民 高橋直揮 新潟県議】
「○か×か県民に決めていただこう、県民の言うことを聞いてそれを実行しよう…。それでは駄目なんです。地域を分断するような判断を県民にさせるのではなく、リーダーとして判断をする。それが地域のリーダーなんです」
花角英世さんは、自らの県政が問われる今回の選挙についてこう話しています。
「私はこの2期8年間やってきたことすべてを県民の皆さんに評価してもらいたいと思っています。その中にはまさに原発への判断もあるでしょうし。仕事の進め方もあるでしょうし、そのすべてを」
■土田竜吾さん(無所属・新)
一方、「今こそ“信を問う”」と、これまで現職が繰り返してきたフレーズを今回の選挙で掲げているのは、新人の土田竜吾さんです。
「今回の選挙戦は、2期8年やってこられた花角県政自体の信を問わねばならないという思いで、今回そのキャッチフレーズをひとつ付けさせていただいた」
土田さんの公約の目玉は、常設型の『県民投票条例』の制定です。
東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の再稼働を巡って14万人以上の署名が集まりながらも県民投票が実現しなかったことを念頭に、「新潟のことは新潟県民が決める」と訴えました。
「『職を賭して県民に信を問う』と言いながら、県議会にその判断を丸投げした花角知事。こんな県民との約束違反、許していいわけがないんですよ」
「私は県民との約束を守る、そして県民の皆さんの思いをかたちにする新潟県知事になる」
原発を最大限活用する方針を掲げた国が、新たな原発への建て替えにも踏み込むなかで陣営は、“地元同意”を求められる機会が再びやって来ると強調します。
【中道 黒岩宇洋 元衆院議員】
「本当に厳しい決断が出てきます。その時に、県民にしっかりと問うのか、それとも国の言うことを聞くのか、その違いが出てくる選挙だと思います」
土田竜吾さんは今回の選挙で、原発やエネルギーについてこう訴えていました。
「柏崎刈羽原発みたいに東京に送るのではない、新潟県で使うエネルギーを新潟でつくる。そして将来、原発に依存しないエネルギー社会をこの新潟県からつくっていくんだということの旗振り役を、私は先頭に立って取り組んでまいります」
■安中聡さん(無所属・新)
「おかしい手法で再稼働を認めたこの柏崎刈羽原発、これをまずは停止しなきゃいけない。そして廃止に向けてやっていかなければいけない」
再稼働した東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の停止と廃止を公約の柱に据えて今回の新潟県知事選挙に名乗りを上げた安中聡さんは、国際情勢が不安定となるなかで原発は“攻撃の目標”とされるリスクがあると主張します。
「柏崎刈羽原発の電力というのは首都圏に送電されている。首都圏にダメージを与えて降伏に追い込むには、当然ここが攻撃されることになる」
安中さんは、原発に頼らない街づくりの実現に向けて「原発に代わる新たな分野を育てていく」とも訴えています。
「最先端の技術。私がいろいろ利用させていただいているAIの関係とか、最先端のものというのは、新潟県でも戦える分野があるのであれば、ぜひとも育てていきたいですし、再生可能エネルギーというものをしっかりと育てていくということで、雇用を生むようなかたちもいけるかなと考えております」
『信を問う』手法を巡り、3つの陣営が主張を繰り広げる今回の新潟県知事選。
有権者はその一票にどんな民意を託すのでしょうか。