原田義昭前環境相は13日、退任に当たって福島原発の汚染水浄化後の処理水を海洋放出するしかないとしたことについてフェイスブック(FB)で「誰かが言わなければならない、自分はその捨て石になってもいい」と釈明し、改めて海洋放出が必要との考えを示しました。
国乃至は規制委の考え方に沿って、意図的に一石を投じたものと思われますが、筋論からいっても、また対外的な関係からもいまや通用しない状況にあります。
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原発処理水放出、誰か言わねば 原田前環境相、FBで釈明
共同通信 2019/9/13
東京電力福島第1原発の汚染水浄化後の処理水を海洋放出するしかないとした発言に漁業関係者らから批判が上がっていることについて、原田義昭前環境相は13日、自身のフェイスブック(FB)で「誰かが言わなければならない、自分はその捨て石になってもいい」と釈明し、改めて海洋放出が必要との考えを示した。
原田氏の発言を巡っては、後任の小泉進次郎環境相が12日、就任後初めて訪問した福島県いわき市で漁業関係者に陳謝。一方、処理水の海洋放出は原子力規制委員会の更田豊志委員長が「制限値以下に希釈して海洋放出すべきだ」と繰り返し発言しており、原田氏も10日の発言の際に引用した。
小泉環境相、前任の発言に苦言 「簡単に石投げられない」
共同通信 2019/9/13
小泉進次郎環境相は13日、報道各社のインタビューで、東京電力福島第1原発の処理水を海洋放出するしかないと原田義昭前環境相が発言したことに関し「発言で傷ついた方がいるのは事実。世の中に一石を投じる必要性は分かるが、長年の苦労が現場の皆さんにはある。簡単に石は投げられない」と苦言を呈した。
福島県いわき市の小名浜港を12日に訪れ漁業関係者に陳謝した理由を「(原発事故の影響で)漁師の皆さんが海から離れざるを得なかったことに思いをはせた」と説明。今後については「心のひだに触れるような慎重な向き合い方が必要だ」と述べた。