中部電力は、浜岡原発で5つの原子炉があるうちの1号機と2号機について耐震力を上げるための工事費増加が予想されたことから9年に運転を停止し廃炉作業を進めています。
中部電力は13日、放射線量を減らす解体方法やリサイクルできない低レベル放射性廃棄物を専用の容器に効率的に収納する方法の検討に時間がかかるという理由から、原子炉などの解体・撤去作業を当初の計画より1年延期すると発表しました。
36年度までに廃炉を完了させるスケジュールは変更しないということです。
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浜岡原発 1、2号機原子炉廃止作業を1年延期 中部電力
中京テレビ 2023/3/14
中部電力は、静岡県御前崎市にある浜岡原子力発電所で、5つの原子炉があるうちの1号機と2号機について耐震力を上げるための工事費増加が、予想されたことから、東日本大震災の2年前に運転を停止し、廃炉作業を進めています。
廃炉が決まっている他の原発の先行事例としても注目されていますが、13日、中部電力は原子炉などの解体・撤去作業を当初の計画より1年延期すると発表しました。
放射線量を減らす解体方法やリサイクルできない低レベル放射性廃棄物を専用の容器に効率的に収納する方法の検討に時間がかかっているためです。
ただし、2036年度までに廃炉を完了させるスケジュールは変更しないとしています。
2009年度に開始した1、2号機の廃炉作業は2021年度までに緊急時に原子炉を止めるホウ酸注入設備や排気筒、タービン、発電機など9600トンを解体・撤去しました。
2036年度までに総額で約840億円を投じて、廃炉作業で発生する廃棄物、約45・2万トンを撤去し更地にする計画です。
中部電力は、引き続き1、2号機の廃炉作業について、安全確保を最優先に透明性を確保しつつ、着実に進めるとコメントしています。
また、中部電力は、低レベル放射性廃棄物について、処分場所が決まるまで専用の容器に入れて、厳重な管理のもと建物の中に仮置きすることにしています。
今後、廃炉作業を速やかに進めるため、政府には低レベル放射性廃棄物の処分地を早期に決めることが求められているといえます。