浜岡原発は、南海トラフ大地震が起きた時に至近距離で津波を受ける原発であるだけでなく、フィリピン海プレートが潜り込む震央地の上に建っている世界一危険な原発として知られてきました。菅直人首相時代、福島原発事故後に真っ先に浜岡原発の運転停止が指示された理由です。
中部電力は、同原発の再稼働に向け敷地内のH断層系の1つ「H-9断層」が12~13万年にわたり、活動していないことを証明するため、H-9断層の上にある泥の層ができた年代を調査しています。
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浜岡原発“再稼働”へ追加調査の方針 敷地内の「H断層系」原子力規制委は再回答求める
静岡放送(SBS) 2023/3/9
静岡県御前崎市にある浜岡原発3、4号機の再稼働を目指す中部電力は、3月9日に東京都内で開かれた原子力規制委員会の会合で、原発の敷地内にある断層をめぐる新たな調査を実施すると報告しました。
浜岡原発の敷地内には「H断層系」と呼ばれる断層があり、これらが地震を起こす活断層なのかどうかは、安全を審査する上で重要なカギとなっています。
浜岡原発の再稼働を目指す中部電力は、H断層系の1つ「H-9断層」が12~13万年にわたり、活動していないことを証明するため、H-9断層の上にある泥の層ができた年代を調査しています。
9日の会合で、中電は火山灰などを調べることで、この泥の層は12~13万年以前にできたことを証明するための追加調査を行うことを報告しました。一方、原子力規制委はこの追加調査について、論理や評価条件などが不十分などと指摘、中電に対して、追加調査の必要性を具体的に示すよう再回答を求めています。