敦賀2号機は原電が断層データを書き換えたことが発覚し規制委は約2年間審査を中断しました。22年10月の審査再開決定後、原電は過去に提出した断層の資料で新たに157件の誤りが見つかったと報告したほか、17日にも追加で8件を報告しました。
一番新しく動いたとみられる断層から採取するべきところを違う箇所から採取していたというケースもあり、資料の誤りは累計で約1300件に上ります。
規制委の石渡委員は4月の規制委の定例会合で今後の審査について議論する考えを示しました。
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敦賀2号機が再び審査中断の可能性 再開後も資料の誤り次々と
毎日新聞 2023/3/17
審査資料を無断で書き換えて安全審査が長期間中断した日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)で、資料の誤りが相次いで見つかり、原子力規制委員会の石渡明委員は17日の審査会合で「審査を続けるか否かを含めて議論したい」と述べた。再び審査を中断する可能性が出てきた。
敦賀2号機は、原電が断層データを書き換えたことが2020年2月に発覚し、規制委は約2年間審査を中断した。しかし22年10月の審査再開決定後、原電は過去に提出した断層の資料で新たに157件の誤りが見つかったと報告。この日も追加で8件を報告した。資料の誤りは累計で約1300件に上る。
石渡委員は「半年近く実質的な審査に入れない状況が続いている。重大に捉えてほしい」と述べ、4月にも規制委の定例会合で今後の審査について議論する考えを示した。【土谷純一】
日本原電の提出資料に誤り発覚 敦賀原発の再稼働審査(福井県)
FBC 福井放送 2023/3/17
再稼働に向けた国の審査が進む敦賀原発2号機を巡って、日本原電は17日の原子力規制委員会で、地層のサンプルが適切な箇所から採取されていなかったと明らかにした。(3月17日)
一番新しく動いたとみられる断層から採取するべきところを、誤って違う箇所から採取していたという。審査資料で8件の変更や修正が必要になり、審査を継続するかどうかについて、参加した委員から「4月の委員会で議論する」との発言があり、審査は再び中断される可能性が出てきた。
サンプルは同号機の北側200メートルの地点で行ったボーリング調査で採取された。日本原電は今後、正しく再評価して資料に反映するとともに、ミスの原因究明と対策を講じるとしている。