高浜原発4号機で原子炉が自動停止したトラブルは、制御棒を操作するケーブルに他のケーブルの重量が掛かったことで接触不良が生じたことが原因であったため、今後は定期検査時の点検項目に、ケーブルに対する荷重の状況も盛り込むこととしました。
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関西電力が点検項目の追加を報告 高浜原発トラブル(福井県)
FBC 福井放送 2023/3/14
高浜原発4号機で原子炉が自動停止したトラブルについて、関西電力は14日の原子力規制委員会の会合で、特定のケーブルに負荷がかかったという原因を踏まえ、今後の定期検査では点検項目にケーブルに対する荷重の状況も盛り込むとした。(3月14日)
高浜4号機は今年1月30日、フル出力で運転中に1本の制御棒が挿入され、原子炉が自動停止した。関西電力はこれまでの調査で、原子炉格納容器から出ているケーブル3本に束ねられた他のケーブルが覆いかぶさり、負荷がかかったことで他のケーブルが引っ張られて接触不良を起こしたことで、誤って制御棒が挿入されたと結論付けている。
この日の会合で関西電力は、これらのケーブルを改造した実績はなく、建設当初から覆いかぶさる状態だったと推定されると説明した。原子力規制庁は今後、関西電力の報告書を評価し、規制委員会に提出することにしている。